さらに前日に入れなかった島の西側を中心にいくつかの磯を回ったが、思った以上に海が静かになった
うーん、今日も青ものは厳しい! 芝さん、反応はどうですか?
なかなかチェイスがありませんね。サラシが出ているところはタックルを持ち替えてヒラスズキねらいもやっているんですけど、1回バイトがあっただけで、残念ながら乗りませんでした! 本来なら、こんな魚が出るはずなんだけどな〜。
芝さんがこれまでに壱岐で釣りあげたヒラスズキ(写真提供:本人)
こちらはヒラマサ。ヒラマサは1シーズン(秋〜冬)で20尾近く釣った年もある。ブリは「ヒットしても写真に撮らないくらいよく釣れるんですけど……すみません!」(写真提供:本人)
せっかくなので、夕方は島の北西にある勝本港に行ってみましょう。アジの魚影が濃いメジャーな釣り場ですけど、青ものもチャンスはあるかもしれません。
了解です! 今、昨日から回っている島内の釣り場を確認してみたんですけど、これで壱岐をぐるっと一周していますね! こういう釣り、とっても楽しいよなぁ〜。
それでもたった2日間なので、まだ行っていないポイントのほうが多いですけどね(笑)
長島君、編集部に残して来た仕事が山ほどあるでしょ……(笑)
釣り最終日となる2日目の夕方は島の北西にある勝本港へ。一級ポイントである堤防先端もすんなりクルマで入れてしまう
港内奥の護岸際を覗くと無数のアジ。しかも30~40cmクラスの尺アジ以上もちらほらいる。「こうやって見えているアジは明るいうちはまず(ルアーを)食いません。でも、こういう光景自体が本当に久しぶりです!」と長島
日が落ちるとお約束のアジフィーバータイム。芝さんはジグサビキで手早く釣り、試しに泳がせ釣りもやってみたが青ものは来なかった。明るい時間に姿が見えたデカアジはヒットに至らなかったものの、長島もその手前までのサイズをキャッチ。あまりの釣れっぷりに八木もサオをだす
離島はやっぱり夢があるなぁ。普段のアジング取材も、これくらいラクにたくさん釣れるといいんですけど(笑)
青ものもぜひ釣って欲しかったですけど、壱岐の魅力を少しはお伝えできたかな?
もちろん! せっかくなのでこのアジ、美味しく食べましょうか?
釣りたてのアジは、このあと芝さん行きつけの店でアジフライにしてもらった。「今まで食べて来た中でも、最高の身のふっくら度です!」と長島
こうして現地丸2日間の「N-BOXで壱岐をぐるっと一周釣り旅」は終了。翌朝一番のカーフェリーで博多港に戻り帰路に就いた
お二人、アジフライを食べたあとも、やっぱり夜の港に繰り出していたけど、本当に元気だよね(笑)。で、今回の旅はどうでしたか?
壱岐は初めてだったんですけど、絶対にまた来ます。好きなクルマをカーフェリーに乗せて来て、自由に動き回って釣りができるのは本当に楽しい!
それはよかったです!
でも、やっぱり壱岐のポテンシャルを100%体感してもらうには、青ものを見せたかったなぁ……。壱岐にいる知り合いたちも、「ちょっとタイミングが悪かったけど、来週くらいからはまた調子が上がると思うよ〜」なんて言っているんですよね……。
と言いながら、助手席の芝さんが、何やら忙しそうにスマホをチェックし始める。
えっ、来週っていわれて、まさかまたすぐ壱岐に行くつもりじゃないですよね?
……ん?
自分も仕事がありますし、けっこう忙しいんでそれは難しいかなぁ……。
ですよね(笑)。「来週はよさそう」も「釣りあるある」ですから。
しかし、その1週間後、八木と長島の元に、まさかの写真が届いた。
右を向いた魚がヒラマサ、そして左を向いた魚がブリだ!
もちろん。もう電話したよ(笑)。
芝さん、長島君に魚を見せられなかったのがあまりに悔しくて、あのあとすぐ壱岐に行ったんだって。朝は渡船でひとまずヒラマサ1尾を釣って、それからあの赤瀬鼻で「昼間に投げ倒したら、なんとかブリとヒラゴ(小型のヒラマサ)が出てくれました! ゼッタイにまた行きましょう」だって。
ちなみにかなり寒かったらしいよ(笑)。まぁ、我々も精進して次の釣りに備えましょう!
はい、次はゼッタイに自分もキャッチしたいですからね。それで旅を完結させます!
これにて壱岐の旅は本当に終了。「離島には夢がある」という言葉の意味をあらためて実感したのであった。
N-BOX