おお、釣り人が集まってる! これは間違いなくアジが釣れていますね。僕たちが入れる場所もまだ充分ありそうです。やっぱり離島は空いてていいなぁ。
地元の釣り人の横に入らせてもらい一投目。すぐに芝さんのサオが曲がる
アジングロッドに持ち替えて夜の部開始。この後も面白いようにアタリが続いた
長島もサバをまじえて快調にヒット連発。「関東でのシビアなアジングがウソのようです(笑)」
日没からしばらくはコンディションの良いムツがボトムで釣れた。「塩焼きに最高の魚です(笑)」
こんなに釣れるのに混雑とは無縁! これもやっぱり離島の魅力ですね。ファミリーフィッシングで来ても楽しいだろうなぁ。
ぜひ! それからもうひとつ、今の壱岐にぴったりのライト&ナイトゲームがあるんですよ。次はそれをやりに行きましょう!
夕マヅメからのアジフィーバーをひととおり楽しんだ二人は、再びN-BOXに乗って島の南側の港へ移動。次の釣りの準備を始めた。
タックルはアジング用のまま。ルアーだけを付け替えて別の対象魚(?)をねらう
今回、離島でのライトタックル釣り用に用意していたのが、定番のアジング用ルアー(ジグヘッド&ワーム)と、最近、注目度が増している1.5号クラスのライトなエギ。主にツツイカ系と呼ばれる小型のイカをねらうためのライトなエギで、ロッド、リール、ラインのセッティングはアジングタックルがそのまま使える。ツツイカ系の小型イカは全国に生息していて、地域により釣れる時期が少しずつ違うが、壱岐では港内での冬のササイカ(ヤリイカ)釣りがちょうどシーズン。この小型エギが大活躍することに
ほら、あそこに電気ウキで釣りをしている人がいるでしょう?
こっちでいうササイカです。小型のヤリイカですね。福岡や佐賀では冬に人気の釣りで、壱岐は長崎県ですけど、2月頃をピークに冬になるとたくさんの人がねらいます。電気ウキ釣りの場合はエサを巻いたスッテを下にぶら下げて抱き着かせますが、小型のエギでねらっても面白いんですよ!
ベースは普通のエギングと同じイメージで大丈夫ですが、シャクリはそこまで大きくしなくてよいので、サオ先でチョンチョンと軽くやってください。あとは潮に乗せてテンションフォールさせればOK。アジングの感覚に近いですかね。
なるほど。タックルもアジングのままでいいですし、それなら本当に手軽ですね!
電気ウキ釣りのおじさん(話しかけるととても親切な地元の方。定期的にウキが沈んでササイカを釣りあげている)の隣に入らせてもらい、沖に向かって小型エギをキャスト。するとさっそく芝さんにアタリ!
これがササイカ。食べても美味しいので人気がある。釣り方のアドバイスをもらった長島もすぐにヒットした
ササイカより少しふっくらしたケンサキイカもキャッチできた
ライトタックルで潮に乗せたエギが「クッ」と押さえ込まれたり、次のシャクリで「ズン」と重さが乗る感触はエギングそのもので面白い!
少しやれば難しくもないでしょう? 本当にエギングとアジングのミックスみたいな釣りなんですよ。関東を含め他の地域でも楽しめるので、ぜひ覚えておいてくださいね。
ササイカは港内を群れで移動しているようで、アタリが遠くなったと思っても、しばらくするとまた釣れる。結局、「大ものも好きだけれど、ライトゲームも大好き」な二人は、日付が変わる頃までサオをだし続けたのであった。