基本的な仕掛けは
ドウヅキ3本バリ仕掛け。エサはアサリ。アサリを装餌し、船長から投入合図が出たら、素早く仕掛けを投入。仕掛け着底後、すぐにイトを取ってサオ先を大きく
あおり、底から2~3mオモリを上げます。着底した仕掛けをそのままにしていると、あっという間にエサが取られてしまいます。
底から仕掛けを上げたら、サオを小刻みに揺らしながらサオを下げて、オモリを着底させます。そして、5秒ほど
ポーズ。この時に、ブルブルとサオ先を小さく揺らす
アタリが出ることが多く、その場合は、サオを静かに
聞き上げます。魚がハリ掛かりすると、サオ先がグイグイ引き込まれるので、一定のスピードでリールを巻き上げます。カワハギならカンカン、カンカン、という金属的な引きをするので、慣れてくると引き味だけでカワハギかどうかが分かります。
5秒ほどポーズして反応がなかった場合、もう一度、仕掛けを2mほど底から切って、サオ先を揺らしながら落とし込んでアタリを5秒ほど待ちます。これの繰り返しが基本になりますが、エサ取りが多い時の「
タタキ釣り」、食い渋り時の「
ハワセ釣り」、魚が浮いている時の「
宙釣り」など、その時の状況に応じたさまざまなテクニックがあります。
ベテランはこれらのテクニックを巧みに使い分け、次々と本命をゲットしていきます。隣で釣っているのに、ダブルスコア、トリプルスコアになることも珍しくありません。カワハギ釣りはキャリアやウデの差が最も顕著に出る釣りのひとつであり、釣り人 vs 魚に加えて、釣り人 vs 釣り人という競技性が、この釣りをより面白くさせているともいえます。 もっとも、多くの釣り方を身に付けているからといって、いつでも大釣りできるとはかぎりません。知識や技術が裏目に出てしまうこともしばしば。基本を忠実に守った人がよく釣るということも珍しくないので、最初のうちはあれこれ考えずに、基本を身に付けることが肝要です。