流程の長い犀川は、川を管理する漁協が川の上流と下流で大きく2つに分かれている。今年度から秋以降も釣りができるようになったのは、下流の「犀川殖産漁協」が管轄するエリアだ。東京・名古屋方面からだと、長野自動車道の豊科ICを降り、R19に沿って信州新町方面に向かうと、生坂(いくさか)ダムを経由して釣り場に到着する。周辺自治体は長野市の旧大岡村と信州新町である。
初めての人は、まずR19にある道の駅「長野市大岡特産センター」を目差すとよい。釣りに必要な遊漁券(日釣券600円)が販売されているほか、漁協が貼りだしている釣り場案内が確認できる。また、ここに併設された食堂では、地元の粉を使った手打ちそばおやきが食べられ、昼時や川から上がったあとには地元の素朴な味を楽しむこともできる。
タックルであるが、この区間は全域が山間を縫うようにして流れる本流になっているため、長さのあるツーハンド・ロッド(ダブルハンド・ロッド)を用意しよう。12~14フィートの#8くらいがおすすめだ。そのうえで、ラインシステムはスカジットラインなど、
フローティングラインをベースに、その先端に沈むタイプのラインを接続するタイプのものがトラブルも起きにくく釣りやすい。あとはある程度の長さのティペットを結び、
ウエットフライや
ストリーマーなど水中を漂わせるタイプのフライを結んで流れの中を探る。