第2回

秘境のダム湖へアラサー男子旅。
獲れたて食材で作る絶品パスタ編

2馬力ボートの楽しさを伝える新シリーズの第2弾は、前回に引き続き、同世代の釣り好き男子2名がマイボートで釣った魚で作るオリジナルレシピにチャレンジ! 秘境のダム湖で旬を迎える魚を釣り、旨い!とうなるゼッピン料理に仕立てます。はたしてその成果は?

マイボートでチャレンジできる秘境の釣り場へ

小宮さん、今回の挑戦の舞台、今がチャンス!なとびきりの場所を見つけました。日本を代表する河川の1つ、利根川の最源流部にある「奥利根湖(おくとねこ)」です!
海じゃないんだ! 2馬力ボートの釣りっていうと、なんとなく海のイメージが強かったけれど、湖でも楽しめるんだね。
そうなんです。実は湖って、海と違って釣りのできる場所がたくさんあるわけではないんですけど、釣り人に開放されている場所もいくつかあるんです。なかでも群馬県の矢木沢ダムによって出来た奥利根湖は、これより上流に一切の人工物がない秘境。陸からの釣りはできないのですが、エンジン付きを含めて持ち込みのボートによる釣りは可能で、まさに2馬力ボートが活きるフィールドなんですよ。
8月下旬、やってきたのは奥利根湖の釣りを管理する湖畔の管理棟。例年、積雪による道路封鎖が解除される6~11月頃にかけて(年による)、申請書を提出することでマイボートによる釣りが楽しめる。トレーラーを使ったボートの搬入は水位により制限される場合もあるが、今回のような人の手で搬入できるボートはより自由に楽しみやすい。最新の情報は水資源機構利根川上流総合管理所のウェブサイトで確認できる
3分割組み立て式のHonda釣り倶楽部号を載せたSTEP WGNでスロープの手前まで乗り入れたら、ボートを組み立てて水辺まで運ぶ。準備を終えたらクルマは指定の駐車場所に戻す
釣り道具や予備燃料を積み込んだらいよいよ出発だ

ターゲットは旬を迎えるワカサギ。
分厚い反応にアタリが連発!

利根川の最上流部、秘境の湖面を釣りのポイントに向けて疾走!
やって来たのは釣り人の間で「第4ワンド」と呼ばれるポイント。ここでボートを係留するためのロープを張って釣りをする
魚探を確認すると湖底付近にオレンジの分厚い影。ボートの下にお目当ての魚が群れ泳いでいる証拠だ!
すごい反応! それに何より周囲の景色が素晴らしいね! 太古の趣すら感じるほどで湖の中から恐竜でも出てきそうだよ(笑)
陸上では他にも釣り人を見かけましたけど、なにしろ湖が広大だから沖に出れば貸し切り状態です。
そんな最高のロケーションで今日はワカサギを釣るわけだね。でも、この釣り場でワカサギが釣れることは全然知らなかったな〜。
穴場と言っていいと思います。釣りはボートのみで、しかもレンタルボートはないので情報が少なく意外に知られていないんですよ。自分も2馬力ボートで釣りができる湖を調べてみてやっと見つけました!
魚影を確認したところでさっそく釣り開始。水深は湖底の起伏に沿って変わるが15〜20mほどだ
仕掛けは7本バリを使用。すべてのハリにエサのサシを付けたら、魚を誘う体液が出るようにハサミで端をカットする
オモリが底に着いたら少し巻き上げて、トン、トンと手首を使って仕掛けをゆすり、水中のエサをワカサギにアピール。少し止めて待った時に穂先が揺れればワカサギが食いついた合図だ
魚探の分厚い影を見たら簡単に釣れると思ったけれど、意外に難しいね! 途中でバレちゃうんだよな〜。ワカサギ釣り、実はずいぶん前にやって以来なんだよね。
アワセはしっかり入れたほうがいいですよ。魚は小さいですけど、放っておくだけだとちゃんとフッキングしないんで!
ダム湖でのボートワカサギ釣りはねらう水深が深くなるので重めのオモリが必須。穂先もそれに合わせたものを使う。この日のオモリは10gを使った
コツが掴めてきたところで一度に複数尾が釣れる多点掛けでもキャッチ! 釣れるワカサギは大きさも7㎝ほどあり、秋の本番を前に食べ頃サイズがそろった
今年の奥利根湖はワカサギの生育がいいらしいと聞いていたんだけどウワサどおりだな〜。で、このHonda釣り倶楽部号での釣り、楽しむからには重要なミッションがあることはちゃんと覚えていますよね?
もちろん! 2馬力ボートで自由な釣りを楽しむ代わりに、「釣った魚を美味しく食べる絶品料理を考案せよ」だよね。
大正解!(笑)ワカサギって、良くも悪くも食べ方が定番化してるじゃないですか。手堅いのはフライ、サイズが大きければ天ぷら、もしくは焼いた熱々を醤油にくぐらせる焼きジュウとか……。もちろん、それらも美味しいんだけど、それじゃぁ僕たちらしくない!
あとはアヒージョとかかな。でも丸のものをそのまま食べるパターンではあるよね。
そうなんですよ~。何かもっとこう違った活かし方で味わえないかな。なおかつ和風よりはアヒージョみたいに洋風で。アヒージョってスペイン料理ですよね。だとしたらイタリアンとかフレンチとか……。
そう来たか! ん、面白いアイデアが浮かんだかも。塚田君にもしっかり頑張ってもらうワカサギ料理、きっと美味しくできると思うよ!
終盤にはすべてのハリに魚が掛かるパーフェクトも達成!
奥利根湖は水が非常に澄んでいる。釣れるワカサギも臭みがないので味がよい
正午までの半日で充分な数を釣り上げることができた!
  • ※走行中は安全のため、シートベルトをお締めください。
  • ※安全のため、走行の際は後方視界をしっかり確保してください。
  • ※このコンテンツは、2025年9月の情報をもとに作成しております。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。