秘境のダム湖へアラサー男子旅。獲れたて食材で作る絶品パスタ編

脂の乗ったワカサギの旨味を活用。
手作りの平打ちパスタで楽しむ!

釣りの2日後、ワカサギのほかに小宮さんが用意したのは、各種のキノコ、小麦粉、卵、イタリアンパセリ、パン粉、そして麺棒など
今回は帰ってきてすぐに料理じゃないんですね。
それも可能ではあったんだけど、1つだけ釣ったワカサギで仕込みをしておきたいものがあってね。
それがこの冷蔵庫干し。今回のゼッピン料理のキーアイテムだ
これ、僕たちが釣ったワカサギですか? 煮干しみたいになっている!
釣ったワカサギの一部で作っておいたんだ。ワカサギでやってみたのは実は初めてだったんだけれど、とてもいい感じになったよ。これを使って、今回は麺から手作りするパスタを作ろう!
おおー、それでイタリアンというわけですね。なんだかワクワクするな。
塚田君にもしっかり仕事をしてもらうから頑張ってね(笑)
了解です! なんでもやらせてください。

平打ち卵麺のワカサギパスタ・香草パン粉揚げ乗せ

【材料/2人前】

【材料1(パスタソース用)】

①輪切り唐辛子(少々)、②キノコ(1~4種を150gほど。今回はタモギダケ、マイタケ、シメジ、シイタケを使用)、③ワカサギの冷蔵庫干し(中サイズ10尾ほど)、④ニンニク(2片)

【材料2(平打ち卵麺用)】

①小麦粉(強力粉70g+薄力粉30g)、②卵(1個)、③塩(1つまみ)、④エクストラバージンオリーブオイル(小さじ1/2)

【材料3(トッピング=ワカサギの香草パン粉揚げ用)】

①パン粉(100g)、②イタリアンパセリ(30g)、③ワカサギ(中サイズ15尾ほど)
【手順】

1. ワカサギの冷蔵庫干しを作る

パスタのソースに入れるワカサギの冷蔵庫干しを作る。パスタ2人分なら中型のワカサギ10尾分ほどがあればOK。実際は保存も利くので多めに作っておけばよい。作り方は、釣ってきたワカサギを流水でさっと洗ったあと、水気をよく拭いてから水切り網を敷いたバットに置いて上から軽く塩をする。そのまま冷蔵庫に2~3日入れ、水分が充分に飛んで乾いた状態になればOK。涼しい季節であれば天日干しでもよい

2. 平打ち卵麺を作る

麺の材料をすべてボウルに入れる
ヘラでざっくりと混ぜ合わせつつ、ボウルの中で返しながら丸い形にまとめる
平らな台やシート、あるいはテーブルにラップを貼った上に打ち粉(強力粉)を広げ、その上に丸めた玉を置く
指で押して広げたものを畳んでまとめる作業を3回ほど行う。繰り返し捏ねてしまうと生地のグルテン形成が進んであとで伸ばしにくくなるので軽くまとめる感じ。なお、この時は生地に打ち粉をする必要はない(畳んだ時に打ち粉が中に入ってしまうと生地が硬くなる)
次に台と生地にこまめに打ち粉をしながら、麺棒を使って玉を上下左右に伸ばして行く。中央は強めに押し、端は力を抜いてスッと軽く伸ばすようにするとよい
小宮さんの指導で試食用の麺作りは塚田がチャレンジ!
生地の厚さが2~3mmになればOK。ただし、厳密にできなくても出来る範囲でやってみればよい
伸ばした生地を4ツ折りほどにしたら幅7~8mmほどに端から切り分ける
出来上がった麺は手でほぐしたら粉を振って絡まないようにバットに移しておく

3. トッピングのワカサギの香草パン粉揚げを作る

パン粉と合えるイタリアンパセリを刻む。パン粉に対してたっぷり用意するのがコツ
ざっくり混ぜ合わせて香草パン粉にしておく
全卵を溶いた卵にワカサギをくぐらせたら、香草パン粉をたっぷりまぶし(最後は1尾ずつ手で軽く握ってしっかり付けるとよい)、エクストラバージンオリーブオイルを張ったフライパンで揚げ焼きにする。出来上がったものはバットに移しておく

4. ソースを作り、茹でた麺とからめて仕上げる

揚げワカサギを引き上げたフライパンをきれいにしたら、冷蔵庫干しのワカサギを細かく切ったもの、輪切り唐辛子、ニンニク片をエクストラバージンオリーブオイルで炒めて旨味を出す
旨味と香りがしっかり出たところでキノコを追加しさらに炒める
鍋にたっぷりのお湯を沸かして塩少々を入れたら手打ちしたパスタを茹でる。茹で時間は1~2分でOK。フライパンでも火を通すのでパスタの茹で時間は長すぎないほうがよい
先ほどの具材を炒めたフライパンに火を点けて茹でたパスタを投入したら、さらに茹で汁も少し加えて全体に火を通す
ほどよく汁気が飛べば出来上がり
皿にパスタを盛ったら、ワカサギの香草パン粉揚げを乗せ、仕上げに削ったパルメザンチーズをたっぷりかけて完成!
麺料理は作りたてが一番! 熱々のうちにさっそく実食する
めちゃくちゃお洒落な一皿! しかも旨い! 上に乗せたワカサギの香草パン粉揚げも美味しいですけど、手打ち麺のほうからもワカサギの旨味がしっかり口に広がります。冷蔵庫干しがちゃんと仕事していますね。それに平打ちパスタの味わいも、この一皿にとっても合うな〜。
そうでしょ。手打ち麺ってその人の練り方とか茹で加減で仕上がりが千差万別なんだけれど、そこがまた楽しいんだよ。薄くても厚くても不揃いでも、それぞれの美味しさが楽しめる。実際に塚田君の今回のパスタも、もっちりしてかなり旨いよ(笑)
ありがとうございます! 何よりワカサギの味がちゃんと全体の旨味になっているのに驚きました。冷蔵庫干しがこんなにいい仕事をするんですね。
今回は特に素材がよかった。奥利根湖のワカサギがとてもフレッシュで、軽く洗った時に脂がにじんだくらいだったからね。ワカサギにこんなに脂が乗っているなんてびっくりしたよ。
素材も調理法もばっちりだったわけですね。ちなみに奥利根湖のボートワカサギ釣りは、秋になると絶景の紅葉が楽しめるらしいですよ。
なるほど。あのロケーションなら紅葉の見事さも間違いないだろうな。ぜひまた行こうよ。
そうですね。今回のゼッピン料理も超旨いので間違いなくミッションクリアです。お疲れさまでした!
アラサー同世代2人のミッションは今回も無事完了。これからハイシーズンを迎えるワカサギ釣りの楽しみも広げられる結果となった

今回のクルマ

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  • ※このコンテンツは、2025年9月の情報をもとに作成しております。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。