Honda家庭用小型コージェネレーションユニット - 2002.07

cogene FACT BOOK
家庭用小型コージェネレーション 2002.7.18




世界最小サイズを達成したガスエンジン「GE160V」を採用。
CO2(二酸化炭素)の排出量が少なく、NOx(窒素酸化物)やSOx(硫黄酸化物)の排出も
極めて少ないクリーンエネルギーとして注目されている
都市ガス(天然ガス)を燃料に使用しています。そのうえで、ハイレベルな環境性能を目指す4ストローク機構を採用。
低燃費とともにブローバイ還元システムなどにより排出ガス中のHC(炭化水素)を低減し、
理論空燃比による燃焼でより低レベルのNOxを達成。三元触媒+O2フィードバック制御によって
NOxの排出量をさらに抑えるなど、従来の家庭用ガス給湯よりもクリーンな排出ガスレベルを実現しています。
※レシプロガスエンジン


Hondaのハイブリッドカーと同じように
発電モーターでエンジンを始動することでなめらかなスタートを実現し、騒音や振動を大幅に低減しました。
しかも、多段室式吸気サイレンサーや大容量エアクリーナーを採用し、
各部品の高剛性化などにより、稼働中の騒音・振動も低減。
家庭用エアコン室外機レベルの低騒音を実現しています。
※アイドルストップ後の再始動


Hondaの小型インバーター発電機では、これまでエンジンに外付けされていた汎用型のオルタネーターを廃し、従来フライホイールが搭載されていた位置に多極オルタネーターを搭載したことで、発電部としては従来の約1/3に、発電機全体では約1/2に軽量・小型化してきました。このGE160Vでは、さらに小型化を追求。バーチカルエンジンレイアウトを採用し、大容量のオイルタンクも一体化することで軽量・コンパクト化を実現し、ユニットの小スペース化に大きく貢献しています。


バーチカルエンジンレイアウトにより整備性を向上。
クランクシャフトを縦方向に、シリンダーを水平方向に配置したバーチカルレイアウトを採用することで、エンジンヘッドをユニットの中段外側に配置でき、これによって整備性を大幅に向上しています。
メンテナンスインターバル6,000時間(約3年)を達成。
ロングライフスパークプラグや大容量オイルタンクの採用などにより、6,000時間のメンテナンスインターバルを実現。また、大容量オイルタンクによりオイルクーラーをオイルタンクに内蔵して一体化することができ、小型化にも大きく貢献しています。
●20,000時間(約10年)の耐久性を確保。
高い信頼性を持つエンジンに加え、発電モーターによる始動、ブラシレス発電用ローターの採用により、耐久性に優れた長寿命ユニットを実現しています。
※一般家庭における使用時間を年間2000時間と想定


エンジンの動力をインバーターによって家庭用電源に変換(発電)し、電力会社から供給される電気(商用電力)に系統連系を行うパワーコンディショナー。このクラスのエンジンでは世界初の「マイコン制御式多極正弦波インバーター」を搭載し、歪みの少ない商用電源レベルの高品質な電力供給を実現。家庭でも使用されるコンピュータ関連機器や通信機器など、周波数や電圧の変動に敏感な電気機器でも気にせず使用することができます。
※商用電力に位相を同期させて発電すること


通常時は商用電力との連系運転で電力を供給していますが、万一の停電時には二重停電検知機能によって安全に停止する、系統監視システムを備えました。商用電力と系統連系した電力の電圧波形を常に監視し、
停電時の家庭内電圧負荷の変化による電圧波形の位相のずれを検出する「位相跳躍検出機能」と、インバーター出力電流に周期的な位相変動を故意に加え、停電時に起きる電圧波形の位相変化を検出する「位相シフト検出機能」を搭載。
二重検知によって停電を適切に判断し、安全に停止します。



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