The 39th Tokyo Motor Show FACT BOOK
The 39th Tokyo Motor Show 2005.10.19
環境への取り組み Environmental Initiatives
「子供たちに青空を」Hondaは多彩な発想と先進技術で、環境性能の革新と次世代パワートレインの創造に取り組んでいます。
地球温暖化を食い止めるためにCO2を減らしていくことは、これからますます重要な問題です。一台でも多くのクルマの燃費が良くなれば、燃やす燃料が少なくてすむので、その分CO2を減らすことができます。私たちは、最新の知能化エンジンやハイブリッドシステムなどの先進技術を駆使して燃料を燃やす段階から高効率を追求し、排出ガスのクリーン化とともに燃費性能の大幅な向上を進めてきました。さらに将来を見据えて、より高いレベルで環境性能を向上させるために、燃料電池車など、新時代のクリーン・パワートレインも積極的に研究・開発しています。モビリティの楽しさと美しい環境を次世代へ受け継ぐという大きな目標を掲げて、Hondaはこれからも、さまざまな発想で新しい環境性能の創造に取り組んでいこうと考えています。
「 排出ガスのクリーン化 」+「 低燃費化 」の追求。
知能化エンジン
i-VTECシリーズ
DOHC i-VTEC(VTEC+VTC)
VTEC(可変バルブタイミング・リフト機構)に、運転状況に応じて吸気バルブタイミングを連続的に最適制御するVTC(連続可変バルブタイミング・コントロール機構)を加え、高出力と低燃費を高次元で両立します。
「可変シリンダーシステム採用」i-VTEC
V6エンジンの6気筒燃焼を3気筒燃焼に切り換えることで燃費を抑え、高出力・高トルクと低燃費を両立します。
「可変吸気量制御」i-VTEC
加速時には力強いトルクを発揮しながら、クルーズ時には吸気バルブの閉じるタイミングを遅らせることで混合気の吸入量をコントロールし、燃費性能を大幅に向上します。
新開発1.8L i-VTECエンジン
この秋デビューした、Newシビックに搭載された新開発1.8L i-VTECエンジン。発進や加速時などには吸気効率が最大となるバルブタイミングによりトルクフルで力強い走りを実現。クルーズ走行などの低負荷時は吸気バルブを閉じるタイミングを遅らせて燃費を向上。このバルブ開閉タイミングコントロール機構により、発進加速時は2.0Lエンジンに匹敵する力強い走りを、燃費においては1.8Lエンジンで世界最高レベルの低燃費を達成しています。
新開発1.8L i-VTECエンジン(カットモデル)
新開発1.8L i-VTECエンジン
(カットモデル)
i-DSI
i-DSI
1気筒あたり2つのスパークプラグをタイミングをずらして点火させ、急速燃焼によって優れた燃費性能を実現しています。
排出ガスクリーン化技術
高効率排出ガス浄化システム
すべてのパワートレインで、排気システムやキャタライザ−の工夫などによって有害物質を抑え、優れたクリーン性能を実現しています。
Hondaハイブリッドシステム
Honda IMA
1.0LリーンバーンVTEC+IMA
リーンバーンVTECエンジンとモーターアシスト機構によって、驚異的な超低燃費と力強いトルクを発揮します。
3ステージi-VTEC+IMA
低回転時と高回転時のバルブタイミングリフト切り換えと、モーターアシスト機構により、全域でトルクフルな走りを発揮。さらにクルーズ時や減速時には全気筒を休止するなど、超低燃費とより優れた充電効率を実現しています。
新Hondaハイブリッドシステム(3ステージi-VTEC+IMA)カットモデル
新Honda
ハイブリッドシステム
(3ステージi-VTEC+IMA)
カットモデル
次世代クリーンパワートレインの開発
燃料電池自動車
Honda FCX Honda FC STACK
水素と酸素で電気をつくり、その電気でモーターを回して走る燃料電池自動車。Hondaは、水しか出さない究極のクリーンカーである燃料電池乗用車を2002年12月、世界で初めて実用化。以来、より現実社会にそくした性能の向上をめざし、研究開発をすすめています。2003年には、従来の燃料電池では困難とされてきた氷点下での始動を可能にしたHonda FC STACKを新開発。その行動範囲をさらに広げました。そして2005年6月には、アメリカにおいて世界で初めてFCXを個人のお客さまにリース販売。夢から現実へ。現実から実社会へ。Hondaの燃料電池乗用車FCXは、一歩一歩、みなさんの生活へ近づいています。
Honda FCX
グリーンファクトリー
省エネルギー推進によるCO2の削減、ゼロエミッションの継続達成、ISO14001の導入拡大、排水クリーン化・土壌保全・有害化学物質削減・大気汚染防止などの取り組み推進。
リサイクル推進
開発段階からの製品リサイクル性配慮、流通システムでのリサイクル追求、車から車への樹脂リサイクル、部品の再生・再利用、製品含有の環境負荷物質削減。
地域との共生
環境コミュニケーション実施による地域住民との積極対話、工場・事業所周辺で広葉樹を育てる「ふるさとの森」緑化活動を展開。

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