The 38th Tokyo Motor Show FACT BOOK
The 38th Tokyo Motor Show 2004.11.2
福祉車両の取り組み Approach to Welfare Vehicles
Fun for Everyone. Honda 誰でも気持ちよく乗れるHondaへ。
Hondaは「人間尊重」の基本理念のもと、運転する楽しさや、自由に移動する喜びを、
より多くの人々に提供したいと考えています。それは、ひとり一人の快適で安全なモビリティライフを実現することです。
その一環として、身体に障害を持つ方々が快適に運転するために、
それぞれの身体の状況に合わせてお選びいただける運転補助装置<Honda・テックマチックシステム>と
<Honda・フランツシステム>を開発、販売。また、介護の必要な方に対応した福祉車両<アルマス ラインアップ>など、
Hondaならではのパーソナリティを尊重したさまざまなクルマ作りに積極的に取り組んでいます。
1981年、Hondaはもうひとつの運転の喜びを広げました。
1975年、身体障害者用の運転免許試験車の試作車を、府中運転試験場へ納入したことを手始めに、Hondaは積極的に福祉車両に取り組んできました。
そしてその6年後、あるプロジェクトがスタートしました。「両手が使えないが、運転する方法はないか。いつもおぶってくれた母を、今度は自分が後ろに乗せて、ドライブに連れて行ってあげたい」。
ひとりの女性からの手紙に応える形で、両上肢障害者のためのチャレンジが始まりました。
技術的、医学的見地から、ドイツで開発された足動運転補助装置に注目。直接開発者であるフランツ氏を訪ね、直々に技術指導を受けたプロジェクトメンバーは、このシステムにHonda独自の技術を加えて、<Honda・フランツシステム>を完成させたのです。
しかし当時、両上肢障害者には免許が交付されないという法の壁が立ちはだかっていました。そのため、各自動車メーカーとともに法改正を強く働きかけ、1981年に道路交通法が改正。そして翌年、Honda は日本で初めて両上肢障害者のための乗用車の発売に至ったのです。
以来、Honda・フランツシステム搭載車は、68台を数え、運転する楽しさと自由に移動できる喜びを提供しています。
※Honda・フランツシステム累計販売台数(2004年8月現在)



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