研究・開発の手法(2)


<コンピューターシミュレーション>
 ISO13232には、コンピューターシミュレーションを使用してライダー保護装置の効果評価も規定されています。この規定によるコンピューターシミュレーションを用いた評価は、衝突開始から0.5秒間(ライダーの衝突相手車両との打撃を包括する時間)を対象としています。これに対しHondaは、ライダーが路面に落下するまでの衝突現象全体を対象に二輪車用エアバッグの評価をおこなうべきと考えました。それが可能なコンピューターシミュレーションによる二輪車衝突時のライダーの挙動および負傷解析の技術、すなわちエアバッグ付二輪車、相手四輪車両、ダミーを同時に、約1秒間という長い時間の衝突運動に対して演算をおこない、ライダーの路面落下時の状況まで高い精度で予測できるコンピューターシミュレーション技術を構築しました。



エアバッグモデル


ダミーモデル


二輪車モデル
四輪車モデル








コンピューターシミュレーションの例







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