はじめに


 Hondaは、安全を二輪車づくりの最重要課題のひとつとして、ライダーの教育を主としたゼロ次安全から、事故を未然に防ぐことを主とする一次安全(アクティブセーフティー)、事故時の傷害軽減を主とする二次安全(パッシブセーフティー)など、様々な角度から時代に先駆けた安全技術の研究開発に取り組んでいます。
 ゼロ次安全においては、1970年に「ホンダ安全運転普及本部」を創設し、また各国で交通教育センターを設立するなど、運転者の教育や啓発についても積極的に進めております。この活動を通して、ライディングシミュレーターなど、Honda独自の技術の開発もおこなってきました。一次安全では、より効果的な制動を支援する前・後輪連動ブレーキシステム(CBS)やアンチロック・ブレーキ・システム(ABS)などを開発し、量産モデルへの装着を拡大してきました。これらの事故を起こさないという予防安全は、二輪車においても重要性を強く認識し取り組んでいます。
 また、万一事故が起きた場合に乗員の負傷を軽減する二次安全も重要な取り組みと考えています。その技術のひとつとしてエアバッグに着目し、研究開発に努めてきました。その結果、世界で初めて量産車に適用できる「二輪車用エアバッグシステム」の開発に成功しました。






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