はじめに


 世界中で高い人気を集めているモトクロスは、2000年に4ストロークエンジンを使用できるようレギュレーションを改定。以来、Hondaは環境にやさしい4ストロークエンジン搭載モデルを実戦投入し、各地のレースで優れた戦績を残してきました。
 2007年全日本モトクロス選手権においては、IA1クラスではTEAM HRCの熱田孝高選手がCRF450Rで、開幕戦総合優勝を飾り、年間ランキングでも2位を獲得。IA2クラスでは、おなじくTEAM HRCの平田優選手がCRF250Rを駆り、第3戦、第7戦で総合優勝を果たし、年間ランキングでも2位を獲得しました。今シーズンの全日本モトクロス選手権においては、IA2クラスで平田優選手がポイントランキング1位につけており、チャンピオンの期待がかかっています。(第7戦終了時点)
 これまでHondaは、排出ガスのクリーン化、燃費の向上などを目指し、市販車のFI化を推進してまいりましたが、このたびモトクロス競技専用車であるCRF450Rにおいても「電子制御燃料噴射装置(以下PGM-FI)」を搭載するとともに、車体を一新。次世代の競技車としてフルモデルチェンジを行い大幅な戦闘力向上を図りました。またCRF250Rにおいても、エンジンやトランスミッション、車体まわりの細部を見直すことで、全域に渡って出力特性と操縦性の向上を実現しています。
 このモデルチェンジにより、Honda CRFシリーズが世界のレースシーンにおいてさらなる活躍をし、新たな評価を得られるものと期待しています。





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