CRF150R - 2006.09

 

パワーユニット(3)


■ミニスカートピストン

 鍛造ピストンは2本ピストンリング式を採用し、ボア66mmに対して高さがわずか28.7mmと軽量でコンパクトな設計としています。ピストンヘッドは盛り上がった形状を採用し、重量わずか107gながら、高回転、高圧縮比に適応しています。コンロッドには二重浸炭処理を施し、大端部にニードルローラーベアリングを採用することで、高回転域での出力と耐久性を最大限に引き出します。また、シリンダー内面部にはニカジルコーティングを施し耐摩耗性や冷却性を高め、クランクピンはオイル通路片穴式を採用することにより剛性を高めています。


■電気・点火系

 点火システムには、8ビットデジタルCPUを採用。スロットル開度やエンジン回転数など、判断要素を高速演算することにより、エンジンの最適な点火時期をコントロールしています。点火プラグは、排気バルブを駆動する2本のロッカーアーム間に取り付けられたパイプ圧入タイプのプラグホールの採用により、燃焼室中央への配置を可能とし、燃焼室形状とあいまって、効率的な燃焼を実現しています。また、プラグキャップとイグニションコイルを一体化することで、軽量化に加えて、電流のロスを軽減しています。



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