シャシー(1)


■中空アルミダイキャスト製ツインチューブフレーム
 RC211Vのレーシングスピリットを継承してきたCBR600RRには、革新的な中空アルミダイキャスト製のツインチューブフレームを採用しています。「ワインディングやサーキットでのライディングをより気軽に、より楽しいものにする」という、New CBR600RRの開発目標を達成するため、より軽量・コンパクトとなったエンジンまわりに重点を置き、フレームも新設計としました。マシンの重心から遠い部品の軽量化を図るなど、マスの集中化を徹底した結果、軽快なハンドリングとシャープな応答性を実現し、マシンのヨーモーメント、そしてコーナリング時の旋回性を一段と向上させています。

 今回は溶接部分や構成部品を減らすことによる、さらなる軽量化とマスの集中化を目標に、フレームを構成するアルミダイキャストのパーツ点数を、11個から4個へと大幅に削減しています。ダイレクト・エア・インダクション・システムの流路ともなる大型のステアリングヘッド、2本のエンジンハンガーレール(メインチューブ)、そしてU字形の大型リアピボットマウントで構成しています。
 アルミダイキャスト材の壁厚を約2.5mm薄くすることで、従来よりもスリムでコンパクトなフレームとしながら、より高度な剛性を確保するとともに、従来モデルに比べて約700gの軽量化を達成しています。
 また、リアピボットマウントは、スイングアームピボットを囲むことで高剛性化を図り、エンジン後部の下側を覆う構造としています。

フレームCG


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