CBR1000RR - 2006.02

 

開発の狙い


 CBR1000RRは、2004年に「Racing DNAのきらめく結晶」をコンセプトに掲げ、MotoGPマシンRC211Vで採用した数々の先進技術を導入し、RC211VのDNAを継承するスーパースポーツとして開発しました。
 今回のモデルチェンジでNew CBR1000RRは、マシン全体の6割以上を改良し、具体的な数値以上に変更を施しています。マスの集中を一層強化しつつ、各部の細部にいたるまで徹底した見直しを図ることで、重量においても、4kgの軽量化を達成するとともに、慣性モーメントを低減し、さらなる軽快な操縦性を実現しました。

開発に当たっては、具体的に以下の4つのキーワードを設定しました。
1. 軽量化に伴うライトフィーリング
2. エンジンの吹き上がりの良さと高速走行時のさらなる伸びを加えたエキサイティング感
3. 扱いやすいドライバビリティー特性
4. 楽しく安心して乗れるハンドリングと安定感


 また、レースシーンでの使用を想定して(株)ホンダ・レーシング(HRC)からも「クラッチのつながり性向上」と「耐久性向上」の2点が要求されました。
 これらの要求を同時に満たすことは大きな課題でしたが、Hondaの開発者としてのプライドを賭け、最善を尽くした結果、全ての要求を満たすNew CBR1000RRを仕上げることができました。
 数値や外観の変更以上に改良し、サーキットから市街地まで、あらゆるシーンで、これまで以上のアグレッシブかつシャープな走りを可能としたNew CBR1000RRは、乗って、走って、操っていただければ確認できるモデルです。




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