ホンダは、これまでにもオフロードカテゴリーに子供向けのエントリーモデルとしてZ50R、QR50を販売してきました。しかしながら、Z50Rについては国内のモンキーシリーズをオフロード専用車として改良を施したモデルのため、シート高575mmで6才位を対象にしていました。また、現在のXRシリーズのなかでの最小モデルであるXR80R(輸出モデル)はシート高725mmと12才位を対象としています。そこで今回、XR80Rの車体サイズでは大きすぎるという要望に応えるべく、『お父さんと同じマシンが、今度は僕のXR』をコンセプトに、以下の項目を基本とし、XR70Rを開発しました。
『JUST FIT』-体格を考慮し、扱い易いこと
『ジェントルパワー』-初めての子供にも扱い易いこと
『簡単操作』-セミオートマチックであること
『レーサーイメージ』-外観はXRシリーズを踏襲すること
まず、今回のターゲットユーザーを9才と設定し、体格の調査を行い、身長132cm、体重30kgを基準と考え開発にあたりました。
エントリーオフロードモデルポジショニング |
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身長別における適合モデル |
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その結果、
- 車両サイズは、ホイールベース1,055mm、シート高650mm、車体重量57kgに設定
- エンジンは、軽量、コンパクトで、耐久性に優れた空冷・4サイクル・単気筒71.8cm3を搭載
- 容易な操作の自動遠心式クラッチ仕様
- わかりやすいボトムニュートラルの3速トランスミッション
- フロントにはφ27mmのテレスコピック式を採用し、リアにはカンチレバー式スイングアームを採用した本格的なサスペンション
- 軽量化に寄与する樹脂製フューエルタンク
以上のような仕様とすることにより、エントリーユーザーが容易に操作できるように配慮し、かつ本格的なオフロードライディングが楽しめるものとしました。
このXR70Rを使って楽しいバイクライフとの出会い、そして家族のコミュニケーションにお役に立てればと考えております。
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