クランクケース直付けハイブリッドスウィングアーム |
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スイングアームピボット比較
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VTR1000Fは、エンジン自体を操縦安定性の決定要素として利用しており、このためクランクケースには、上下割面上にスイングアームピボット用の穴が開けられカラーが挿入されています。
このカラーの外側に、ベアリングを介してスイングアームが取り付けられ、さらに外側にステップホルダーを載せ、1本の中空ピボットボルトを貫通させて締め上げています。
このエンジン後部に直接マウントしたアルミニウム製スイングアームには、新設計のハイブリッド構造を採用しています。このスイングアームは、38×82mmのD型断面押出形式アルミパイプと、鋳造ピボットセクションによって構成され、溶接行程の削減と軽量化を実現するとともに、非常に重要であるピボット廻りの微妙な剛性コントロールを可能にしています。 |
革新的プロリンクリアサスペンション |
リアサスペンションシステムには定評のプロリンクサスペンションを採用しながらも、今回、フレームのアンダークロス部に設けられるクッションアームのピボットは、エンジンに直接締め付けられたアルミ製ブラケットに連結されています。また、このブラケットには、サイドスタンド廻りも締め付けられています。
リアダンパーは、φ40mm、アクスルトラベル124mmのガス封入タイプとし、7段階の圧側調整機構および、伸び側無段階減衰力調整機構を装備しています。 |
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リアクッション減衰力特性図 |
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