そして、このデュアルラジエターシステムの採用に伴って、ラジエター廻りのエアフローを確保しながら冷却能力を最大限に発揮させるために、サイドカウルのデザインが重要になりました。
エアフローは、高速時にはサイドカウルの大型ポートから吸い出し、排出されるエアによってより効率的に熱交換を促進させます。
一方の低速時には、ストップ&ゴーを繰り返すことによってエンジン温度が上昇することがあるため、右ラジエターの内側にファンを装着し、熱気を車体外側へ排出し冷却水温度を下げると同時に、ライダーへ熱気が及ばないようにします。
またフロントシリンダー上部には、コンパクトなオイルクーラーを装備し、エンジンの油温を適正に保ちます。 |
ステンレスエキゾーストシステム |
ステンレス製のエキゾーストシステムは2-1-2のレイアウトを採用。低・中回転域の豊かなトルクと、高回転のパワーを両立させる設計としています。
4.5L容量の左右2本のマフラーは、高品位のバフ仕上げを施し、Vツインエンジンの迫力を主張します。 |

ブローバイ還元機構内蔵エアークリーナーシステム |
吸気系は、高い位置のキャブレターと燃料タンクの間の狭いスペースに8Lの大容量エアークリーナーケースを絶妙にレイアウトし、高効率の吸気を可能としています。
また、エアークリーナーケース内には、エンジンケース内で発生したブローバイガスの気液分離システムを装備し、効果的なブローバイ還元作用とスペースの有効活用とを両立しています。 |
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