VT250 SPADA - 1988.12

VT250 SPADA
VT250 SPADA
 
<ハンドリング><ライディングポジション><フットワーク・ブレーキ>

<ハンドリング>
 ジオメトリーに変更をくわえ、トレールを100mmから96mmへと小さくすると同時に、キャスター角も26度05分から25度に変更。さらにステアリングヘッドパイプの高さを20mm低下させて、きびきびとした操縦性を確保すると同時に、ピボットの貫通部とフォークパイプ断面形状の変更によってフレームとリアフォーク回りの剛性アップを実現して、シャープで軽快な中に粘りのあるハンドリング性能を実現しました。

<ライディングポジション>
 VT250Fの乗り易いライディング特性はそのままに、スポーツ性を高めたライディングポジションとしました。具体的には、ステップ高を20mm低下し、幅方向で20mm狭め、さらにハンドルの高さを45mm下げ、幅を7mm狭めると同時にヒップポイント(着座位置)を16mm前進させることによって無理のない前傾姿勢がとれるように設定し、コーナリング時のフィット感とコントロールの自由度を大幅に向上。さらに、前モデル比5mmダウンの740mmという低シート高は、VツインエンジンとCASTECフレームのスリムさと相まって抜群の足つき性を実現しました。

<フットワーク・ブレーキ>
 フロントサスペンションは、快適な乗り心地とシャープなハンドリングの両立を図るために、インナーチューブをφ35mmからφ37mmに大径化し、スムーズな初期作動と粘りのある強靭さを確保しています。
また、フロント回りの接地感の向上に合わせると同時に、リアステア感を高めるために140/70-17のワイドタイヤを採用しました。
 一方、リアフォークには高剛性の異形断面フォークパイプを採用し、フレームの剛性アップに対応。さらにリアサスペンションには定評のプロリンク・リアサスペンションを採用し、あわせて特性の変更により、路面応答性を向上し、しなやかな乗り心地を演出すると同時にワイドなリアタイヤに負けない粘りを確保しています。
 さらに、フロントブレーキには直径310mmの大径フローティング・シングルディスクブレーキを採用。高剛性キャリパー、焼結ブレーキパッドの装備により、安定した制動力とコントローラブルなブレーキ性能を十分発揮します。また、リアブレーキには、ワイドリアタイヤの高い性能を十分発揮できるように、新たに直径220mmのディスクブレーキを採用。強力でコントローラブルなブレーキ性能を実現しています。



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