VFR - 1998.04

VFR
VFR
 

スタイリング



ボディデザイン
 従来からのVFRのデザインの特徴は、レーサーレプリカの機能一点張りなデザインとは一線を画す洗練されたボディデザインにあり、モーターサイクルの魅力を知りつくしたライダーに長く支持されてきました。
 そこで今回、デザインワークにあたってはVFRのアイデンティティをキープしながらも、次世代を瞬時にイメージさせる新しい造形で包み込むことによって“新世代VFRへの進化”を具現化しました。
 具体的には、モダンアート感覚のシャープなイメージで全体を統一し、VFRの走りのパフォーマンスを表現しています。フラッシュサーフェス化されたヘッドライトやウインカー等は、VFRらしさを印象付ける大きな要素であり、テールのコンビネーションランプは斬新なリアビューを演出しています。

VFRイラスト

進化したエアマネージメントデザイン
 デザイン上の最も大きなアクセントであるカウリングのデザインは、従来モデルとほぼ同じ前面投影面積を持ちながらも、緻密な面構成とフラッシュサーフェス化によってCD値(空気抵抗係数)を軽減させることに成功、フューエルタンクのニーグリップ部やステップの幅をスリム化させることでウインドプロテクション効果をライダー、パッセンジャーともに向上させています。
 また、フロントカウルとスクリーンの間に設けられたエアインテークから風を導入し、上方へ吹き上げることによって高速時のライダーへの圧力を軽減しています。
 
 さらに、サイドマウントデュアルラジエーターの採用とともに側面に大型のダクトを装備し、カウリング内の高い空気圧と外部の低い空気圧の差によってラジエーターを通過した熱風の排出を促進し、冷却効率を向上させています。
 大型のフロントフェンダーは、CBR1100XX Super Blackbirdのノウハウを注ぎ込んだエアロダイナミックデザインを採用しています。従来より長めのノーズや深い形状とあいまって空気抵抗を軽減し、高速走行時の軽快でレスポンス性に優れたハンドリング特性を実現させ、VFRのオールラウンドなキャラクターにマッチした操縦性を生み出しています。
エアマネージメントデザイン


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