V-TWIN MAGNAの開発にあたっては、ホンダのアメリカン・カスタム造りの基本指針である【SPIRIT OF THE PHOENIX】の考えのもと、より個性的なスタイリングや圧倒的な迫力を持つ存在感、さらに各部の凝った作り込みなどによってパフォーマンス性を表現するとともに、ライダーに大きな解放感を感じさせ、長くつき合えるように、モーターサイクルの新しい価値観の具現化を目指してプロジェクトはスタートしました。
具体的には、軽二輪車/自動二輪車の枠を超えた圧倒的な存在感を有しながら、斬新で際だつ個性を持つロー&ロングデザインとし、コンセプトを“解放!
WONDER CUSTOM”と決定、各部の開発が進められました。
また、大型車イメージの走行感を演出するために、
1.ゆったり、おおらかな解放感を味わえるライディングポジションと操縦性
2.低・中速域で小気味よいカスタムパルスの得られるパワーユニット
3.ストレスなく吹き上がり、解放感の感じられる高速域でのクルーズ走行
などを開発要件としました。
パワーユニットには、長年にわたり熟成を重ねてきた信頼の水冷・DOHC・4バルブ・90度V型2気筒・249cm3エンジンを採用し、走り味の決め手となる低・中速域でのトルクアップを図るための大幅なリファインを施すとともに、存在感あふれるエンジンの外観を表現しました。
そして'93年秋「第30回東京モーターショー」において、これらの要素を具現化した「V25 MAGNA」を参考出品。従来の軽二輪車の持ち得なかった新しい価値観を有するモーターサイクルとして数多くの方々に評価されました。
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