SL230 - 1997.04

SL230
SL230
 
はじめに

 1982年10月、ホンダは国内専用モデルとしてXL200Rを発表。すでに当時、 米国市場で好評を博していたXR200Rをベースとしたこのデュアルパーパスモデルは、 125ccクラスなみの軽量コンパクトな車体に、ハイパワー200ccのパワーユニットを 搭載することで、オフロード走行でその性能を活かしきる自由自在な操縦感覚を実現し、 多くのライダーにランドスポーツの楽しみを感じていただきました。

 そしてXL200Rは、2サイクルエンジン採用のMTX200Rとともに、 中間排気量のデュアルパーパスモデルのジャンルを国内で確立し、 オフロード入門者からベテランライダーまで、さらに女性ライダーのオフロードバイク としても数多くの方々より支持を獲得し、ロングセラーを続けてまいりました。

 その後のXL200Rは、オフロード人気が年々拡大し、軽二輪のフルサイズマシンが デュアルパーパスモデルの主流になるにしたがって、そのコンセプトを、 シティ感覚のアドベンチャーバイクである'89年のAX-1、オフロード走行を主体と したマルチパーパスモデルである'91年のXL DEGREE(現DEGREE)等の後続モデルに 継承し、現在に至っています。
 そして今、XR250/XR BAJAやCRM250AR等、軽二輪のフルサイズモデルが高い人気を 獲得し堅調な推移を見せる反面、手頃なサイズ感を持ち、扱いきる楽しさを求める 声が起こっていることも事実です。
 さらに、オフロードマシン本来の利点でもある、軽量・スリム・コンパクトさに 足着き性を付加し、使い勝手にマッチする多目的なデュアルパーパスモデルが 求められていることも事実です。

 ホンダはこのような市場背景のもと、ユーザーニーズに対応するとともに、 より多くのライダーにオフロード走行の楽しさを感じていただくことを目標と しながらも都会でも違和感が無く、使い勝手をも考慮するためにランドスポーツ バイクを今一度原点から見つめ見直し、オフロードでこそ活きる必要十分の パワー感と安心感のある車体サイズ、従来モデルにとらわれない新鮮で都会的な 外観を併せ持つ“スタイリッシュランドスポーツ”として、SL230をこの度発表 いたしました。

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