SHADOW(400)/(750)のシャーシおよびサスペンションは、シンプルな構成としながらも
力強いデザイン処理とし、ニュートラルなハンドリング特性と操舵の重厚さを
演出する設定としています。
フレームボディは、ヘッドパイプからエンジン後方まで1本の角パイプを使用し、
シンプルな構成ながらも高剛性を実現しています。ヘッドパイプ下端の鋳造製の
ラグから伸びる2本の太いパイプはエンジンを抱き抱えるよう取り回し、鍛造製の
ピボットプレートに結合された角型パイプのスイングアームをしっかりとサポート
しています。
また、ヘッドパイプ下部のラグに溶接可能な鋳造品である白心可鍛鋳鉄を採用しました。
この白心可鍛鋳鉄は中空薄肉加工が可能なため、SHADOW(400)/(750)のラグはパイプと
ガセットの組み合わせによる複雑な構成ではなくシンプルで理想的な形状とすることが
可能となりました。
サスペンションは、フロント、リアともにフルカバードタイプを採用しています。
フロントフォークにはφ41mmのインナーパイプを採用し、140mmのストロークを確保。
また、90mmのストロークを持つリアダンパーには5段階のプリロードアジャスト機構を
装備し、好みに合わせたセッティングを可能としています。
ホイール廻りは、クロームメッキのワイドリム(前:3.00-17、後:3.50-15)に伝統的な
スポークを組み合わせたトラディショナルなスタイルとしています。
前・後タイヤには、フロント120/90-17、リヤ170/80-15のワイドサイズを今回専用
設計し、レトロな車体デザインにマッチさせるとともに操舵の重厚感を演出しています。
制動系は、フロントに6mm厚のφ296mmディスクプレートと焼結パッドを組み合わせて
採用するとともに、リアには180mmのリーディングトレーリング式ドラムブレーキを
採用しています。
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