NS250F/R - 1984.04

NS250F/R
NS250F/R
 
開発コンセプト

HRCレーシングマシン「RS250R」の基本設計を踏襲。
この究極的なマシンコンセプトが、NS250F/Rに比類のないハイポテンシャルをもたらしました。

RS250R

NS250F/Rの開発にあたり、その基本テーマを、高性能はもちろん、レーシングマシンに匹敵するハイポテンシャルを持つこと、の一点に集約させました。そのために、NS250F/Rの開発と同時に、NS500の250cc版ともいうべきHRCレーシングマシン「RS250R」の開発にも着手。エンジン、フレームなど、基本コンポーネンツはRS250R用に設計したものを、オンロードユースに適するようリファインし、NS250F/Rに採用しています。

〈RS250Rのプロフィール〉
NS500直系のHRCレーシングマシン。
国内では、'84年3月のロードレース全日本選手権第2戦でデビュー、また海外では4月のUSナショナルレースに出場、第2位の好成績をあげました。

主なスペック
ボア×ストローク
56mm×50.6mm
総排気量
249cm3
最高出力
67ps/11,750rpm
最大トルク
4.08kg-m/11,500rpm
ホイールベース
1,350mm
車重(半乾燥)
104kg

NS250F
NS250R

〈RS250Rに対するNS250F/Rの共用部分〉

エンジン
ボア×ストローク、シリンダーレイアウト、吸排気系の取り回しなど、基本設計は共用。
クランクケース :共用
シリンダー :NSシリンダー(ポートタイミング変更)
ミッション :ギアレシオのみ変更
クランクシャフト :共用(電装駆動部つき)
キャブレター :同型式でボアダウン
リードバルブ :同型式でサイズダウン
フレーム
骨格はRS250Rと共用。スイングアームは別物を使用。
  サスペンション
前後共基本的には共用。
フロントエアアシストサス :共用(バネレートのみ変更)
リアプロリンクサス :ダンピングフォース調整機構なし。
足まわり
ホイール、タイヤは別物。ブレーキ系は共用。



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