パワーユニットには、扱い易く経済性と静粛性に優れるフリーウェイで定評の、水冷・4サイクル・単気筒・250ccエンジンを継承しながらも、よりパワフルでスムーズな走りを実現するために、各部に熟成を施しました。
そして今回、ワイドレシオの新設計トルクセンサー付きVマチック機構(無段階変速機構)を採用するとともに、フルトランジスタ式点火システムを採用し、きめ細かな点火時期の制御を可能としています。これらの採用によって、低・中回転域では力強く粘り強い出力特性を発揮するとともに、高回転域までスムーズに吹けあがり、かつリニアなレスポンス性を実現することで、市街地走行から高速走行にいたるまで快適な走行を実現しました。
また、駆動部には、ダブルリンク式のテンションロッド付きエンジンハンガーリンクを採用することによって、車体振動の低減化に寄与しています。 |
冷却システム |
冷却システムについては、冷却風の通路の徹底研究を行った結果、ラジエーターをシリンダーヘッドの前方に配置しました。
また冷却風の通路については、フロントタイヤ、フロントフェンダー、フロントアンダーカウルで調整され、フロアの下を通り、ラジエーターに導かれ、ラジエーター通過後はフロアの横および下方へと排出されます。
この冷却システムを採用することによって、スラントシェイプを実現するとともに、冷却水の配管を短縮し水量の低減とマスの集中を図りました。 |
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冷却エアフロー
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