CR250R/125R/80R - 1991.08

CR250R/125R/80R
CR250R/125R/80R
 
CR125R

エンジン

 エンジンは、吸・排気系など細部に至るまで徹底的に見直し、特に、中・高回転域でのスムーズでつながりが良く、しかも扱い易く力強い出力特性を実現しています。

吸気系
 
    キャブレーターのインシュレータ内径をCR250R同様に絞り込み、アクセルワークに対するツキ感やレスポンス性を向上させました。また同時に、リードバルブのリフト量アップによって開口面積を高め、高回転域での吸気効率を向上させています。
 
シリンダーヘッド/ピストン
 
    燃焼室形状は、CR250Rと同様にコンパクト化を図ると同時に、ピストン頭頂部の形状をフラット化し、圧縮比を8.9から9.1へと高め、燃焼効率を向上させています。さらに、これらの変更に合わせて排気および掃気ポート形状もベストな形状としました。
 
クランクシャフト
 
    クランクシャフトは、ピン穴全体に熱処理を加えることで、クランクシャフトの結合剛性を高めて耐久性を向上させています。

足廻り

フロント・サスペンション
 
    新設計の倒立式フロントフォークは、CR250Rと同様にスライドパイプ径をφ45mmからφ43mmに変更し、軽量化と剛性バランスのマッチングを図ると同時に、クッションストローク量を305mmから309mmへと伸ばしています。さらに、減衰力調整機構も、圧側に加えて伸び側にも装備し、基本性能を高めながらより幅広いセッティングも可能にしました。また、アウターチューブのシールケースを圧入式からチューブ一体削り出し式とし、作動抵抗の低減を図っています。さらに、フロントフォークの取り付けについても、ステアリングステム部とトップブリッジ部の締め付け方向を変更し、アウターチューブの均一な締め付けを図っています。
 
リア・サスペンション
 
    定評のデルタプロリンク・リア・サスペンションは、フロント廻りの変更に合わせてセッティングを変更するとともに、ホイールトラベル量を5mmアップして320mmとすることで、ソフトな乗り心地と高い限界性能を高次元でバランスさせました。
 
ホイール
 
    ホイールは、前・後ともリム、スポーク、ハブからディスク取り付けボルトに至るまで、グラム単位の徹底した軽量化を図り、軽快でシャープな操縦性に寄与させています。
 
ブレーキ
 
    フロント・ブレーキには、ブレーキング時の高いオイル圧によるホース変形を最小限にとどめる抗膨張力に優れたケブラー繊維採用のブレーキホースを継承。さらに、マスターシリンダーのレバーレシオを高めると同時に、フロント・ブレーキキャリパーの剛性アップを図ることによって、コントローラブルで優れたタッチと高い制動力を実現しています。 また、レバー形状もワークス同様のショートタイプとすることで、操作性向上と転倒ダメージの軽減を図っています。




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