CBR1100XX - 1996

CBR1100XX
CBR1100XX
 

パワーユニット



デュアルシャフト・バランサーの作動原理
デュアルシャフト・パランサーレイアウト

デュアルシャフト・パランサーレイアウト

 第1バランサーはクランクシャフト前方に位置し、ギア駆動によってクランクシャフトと逆方向に回転、 第2バランサーは、クランクシャフト上部後方に位置し、アイドラーギアを介して第1バランサーと逆方向に回転します。2本のバランサーによって、エンジンの発生する2次振動と、バランサー自身が持つ加振力をほぼ完全に打ち消し、全回転域において非常にスムーズにパフォーマンスを発揮することができます。


3次元マップタイプ点火システム
イグニッション点火時期マップ

イグニッション点火時期マップ

 CBR1100XX Super Blackbirdのコンピュータ制御による単一パルサー点火システムは、'96年型CBR900RRとほぼ同様の3次元マップタイプのデジタル制御としています。この高精度システムは多数のセンサーと接続しており、スロットル開度やエンジンスピードを常時モニターし、全速度域を通じて最高のパフォーマンスと加速性能、スムーズな出力特性を実現します。
 さらに、スリムなNGK製VXスパークプラグを新採用することによって、点火に必要なビルドアップ時間を短縮、エンジンパフォーマンスとドライバビリティ向上に寄与しています。また、吸気系には、φ42mmの傾斜型フラットスライドCV型キャブレターを採用。デジタル点火システムを制御するスロットルポジションセンサーを装着しています。


クランクシャフト直結のコンパクトなACジェネレーター
 2本のバランサーシャフトを搭載しながらも、コンパクトで設計の自由度の高いクランクケースとするため、小型のACジェネレータをクランクシャフト左側に装着しました。
 また、メインシャフト右側には、9枚のプレートで構成される大容量でありながらも操作荷重の軽い油圧式クラッチが搭載されています。


メカニカルノイズの低減
 不要なメカニカルノイズの低減を図るため、CBR900RRで採用されたスプリング駆動シザースタイプの1次ドライブギアを採用し、ギア打音などのノイズ発生を極力抑える構造としています。
 さらに、フローティングタイプのクラッチカバーには、ラバーパッキンと装着ボルト廻りにマウントラバーを装着した二重カバー構造とし、クラッチ部からのメカニカルノイズの伝達を防止しています。


← 前ページへ --- 目次へ --- 次のページへ →