CB400 FOUR - 1997.04

CB400
CB400 FOUR
 
パワーユニット

 パワーユニットは、CB400 SUPER FOURで定評のパワフルな水冷・直列4気筒・DOHC399cm3をベースに吸排気系と駆動系を変更。さらに、ストレート4エキゾーストシステムに合わせてエンジンの外観デザインを一新しました。

 吸気系は、低・中回転トルクの向上を図り吸入管長を伸ばすとともにバルブタイミングの見直しを行いました。
 キャブレターはVE型を採用し、搭載角度をより水平に近く設定するとともに吸入管長を伸ばしています。さらに、排気系との最適化を図るため、全てのエアファンネルを等長化するとともに、先端形状の見直しによって吸入効率の向上を図っています。

吸入経路断面図(CB400 SUPER FOUR)

吸入経路断面図
(CB400 SUPER FOUR)

吸入経路断面図(CB400 FOUR)

吸入経路断面図
(CB400 FOUR)

 点火系は、キャブレターにスロットル開度センサーを装備し、スロットル開度とエンジン回転数を検知し最適な点火時期を決定するPGMイグニションシステムを採用。低・中回転域のトルクフルな出力特性と、俊敏なスロットルレスポンスを実現しています。

点火時期特性図
点火時期特性図
 排気系は、エキゾーストパイプ、マフラーを各気筒全て独立の排気系とする ストレート4エキゾーストシステムを採用。エキゾーストパイプは、 インナーパイプ径を細径化するとともに、横穴を設けてアウターパイプとの空間を レゾネーターとして利用することによってトルクの向上を実現。 また、マフラーは外筒を二重構造とし、グラスウールを隙間に挿入し透過音を 防止することで内部構造を簡略化しました。これによって排圧を下げることが 可能となり、低・中回転域でのトルクの向上と高出力化の両立を図るとともに、 迫力の4本マフラーサウンドを実現しました。
トップギア加速特性比較図

トップギア加速特性比較図

 

マフラー断面
マフラー断面

 

ライダー耳位置 排気音特性比較

ライダー耳位置 排気音特性比較

排気音特性比較

排気音特性比較

排気音周波数特性比較
排気音周波数特性比較

 

 駆動系は、豊かなトルクを活かす新設計のワイドな5速ミッションを採用。クルージング走行からの加速において、従来の400ccクラスにはなかった加速Gを実現し、余裕ある走行フィーリングとしています。また、クルージング走行時のエンジン回転数も低く抑え、魅力的な直列4気筒サウンドを楽しめます。

車速線図

車速線図

 エンジン外観は、トルクフルな出力特性にふさわしく全てを新規のデザインとしています。完成車状態でのエンジンを迫力あるものとするとともに、ゆとりを感じさせるため、エンジン搭載角度を変更。さらにシリンダー、シリンダーヘッドに丸みのあるフィンを設定しています。
 また、ヘッドカバー、左右カバーを大型化し、さらに、シルバー塗装のエンジンとすることで機能部品の美しさを主張するパワーユニットとしています。

エンジン外観



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