CB400 SUPER FOUR - 1995.03

CB400 SUPER FOUR
CB400 SUPER FOUR
 
パワーユニット

エンジン  「低回転域でのスムーズな出力と高回転域でのパワフルな出力」で定評のあるCB400 SUPER FOURの水冷・DOHC・4バルブ・直列4気筒エンジンをベースに、CB400 SUPER FOUR バージョンRには、新たにスロットル開度に連動して最適な点火時期を供給するPGM-IGコントロールシステム(電子制御点火システム)の採用や吸・排気系の変更などを行いました。

具体的には、
バルブタイミングとバルブスプリングのバネレートの変更によって、出力ピークの回転数をCB400 SUPER FOURと比較して1,000rpm上方に設定することで、一層幅広いパワーバンドとするとともに、中・高回転域での出力特性を向上。

バルブタイミング比較

バルブタイミング比較

バルブスプリング断面形状比較

バルブスプリング断面形状比較

排気系は、CB400 SUPER FOURの4-1集合に対して、排気慣性を利用した180°集合の4-2-1タイプとするとともに、エキゾーストパイプの口元へ連通管を新設し、さらに、ボリュームアップされたアルミサイレンサーの採用とあいまって、エキサイティングな出力特性を実現。

排気系-1

排気系-2

吸気系は、CB400 SUPER FOURに対して、#2と#3のエアファンネルの長さを変更して排気系とのマッチングを図ると同時に、キャブレターセッティングの変更とあいまって、低回転域から高回転域に至る幅広い回転域で、スムーズで痛快なスロットルレスポンスとリニアリティを実現。

点火系は、エンジン回転数とスロットル開度、スロットルの区間移動速度をもとに最適な点火時期を連続的にコントロールするPGM-IGコントロールシステムを新たに採用。さらにプログラミングされた点火時期マップも出力特性の変更に合わせて最適化することによって、パーシャル域からのトランジェント出力の大幅な向上を実現。

出力特性図

出力特性図
(CB400 SUPER FOUR バージョンR)

PGM-イグニッションマップ

PGM-イグニッションマップ

駆動力線図
駆動力線図

出力特性の変更に合わせて、ドリブンスプロケットを42丁から45丁に変更することで、走行時の後輪駆動力をさらに向上させ、スロットル操作にリニアな加速フィーリングと施回性を実現。


などによって、パワーバンドのワイド化による優れた扱い易さと、高速走行やワインディング走行での極めて軽快なライディングを可能にしています。



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