New CB400 SUPER FOUR - 1994.03

New CB400
New CB400 SUPER FOUR
 
動力性能

 「低速スムーズ、高速パワフル」で定評の水冷・DOHC・4バルブ・直列4気筒エンジンの燃焼形態を徹底的に解析し、 低・中回転域での出力向上および、加速性の向上に寄与するパーシャル域でのレスポンス性を全域にわたり 向上させました。
 さらに、燃焼音をエモーショナルなものとし、出力の増減がライダーの感性とマッチすることを目指しました。
 これらによって、加速感の大幅な向上と爽快さをより高次元でバランスさせるとともに、 旋回性の向上にも大きく寄与させるなど多面性を持つ力強いパワーユニットとして進化させました。

 

【燃焼の追求】
 エンジンは、新開発のペントルーフ形ピストンの採用によって、燃焼室形状も薄形ペントルーフ燃焼室とすると ともに、スキッシュハイトを広めに設定することによって、Pme(正味平均有効圧力)を向上させました。

ペントルーフ形ピストン

点火時期は、新形状のピストンと燃焼室とのマッチングを図るため、全域にわたり最適化を図っています。 これによって、パーシャル域でのトランジェント出力の大幅な向上に寄与しています。


点火時期特性

 

 排気系は、サイレンサーの第1連通パイプを大径化(φ28.6mm→φ35.0mm)し、 排気抵抗の低減を図ることによって、レスポンス性を向上させました。
また、300Hz以下の排気音の成分を強調することによって、さらに太く澄んだ、 力強い直4サウンドが得られました。

サイレンサー

排気音比較

【メカノイズの低減】
カムチェーンのリンク形状の最適化によって、リンク枚数を減らし、さらにカムスプロケットへの 噛込挙動を見直すことによって、カムチェーンノイズを低減させるとともに、 ギアミッションの歯形精度の向上を行い噛み合い音の低減を図るなど、メカノイズの低減によって、 クリアな直4サウンドを一層きわだたせたものとしています。

 

【ハンドリング】
フレーム・足廻りは、しなやかな車体剛性に加え、車体姿勢を制御しやすいサスペンションセッティングと 適切な車体ディメンションによって、後輪トラクションの増減で旋回力をコントロールできる従来モデルの 持ち味をそのまま継承しつつ、'94モデルではレスポンス性をさらに向上させたパワーユニットを搭載する ことによって、スロットル操作による旋回コントロール性(曲げる楽しさ)をさらに向上させ、ライダーが 操る楽しさを体感できるものとしています。




← 前ページへ--- 目次へ--- 次のページへ →