CB1300SF - 1998.02

CB1300
CB1300 SUPER FOUR
 

電装系(所有する感動)



蛍光発光指針構造

蛍光発光指針構造

 今回指針に採用した蛍光材は、特定の波長の光が当たると、励起されて自発光する性質を持っており、この性質を利用し、光源と蛍光材の波長をマッチングさせることによって、プリズム構造としなくても指針を発光させることを可能にしました。
 光源は、従来の蛍光発光に使われていた「冷陰極管」タイプに対して、今回は、世界で初めてLEDを採用。LEDは振動に強く、また寿命が半永久的という長所がありますが、蛍光物質を励起できる波長の短い光を発生させることは技術的には困難でした。しかし今回、超高輝度青色LEDの採用によって、蛍光発光を可能とし、この青色LED発光とオレンジ発光指針との組み合わせによって、独自の指針発光を可能としました。

リアルレスポンスタコメーター特性

リアルレスポンスタコメーター特性

 また従来のタコメーターの指針は、構造上、ダンパーオイルにフローティングされているため、回転を入力した時、特に急加速時などに対して、応答性が遅れる傾向があり、直列4気筒エンジンは吹き上がりが鋭いため、その傾向が顕著に現れていました。
 これに対し、今回新たに採用した、リアルレスポンスタコメーターは、応答の遅れをコンピュータで補正し、実際の回転をより正確に表示することを可能としています。
 さらにメーターをあまり早くレスポンスさせると視認性を損なうために、今回のメーターは、エンジン回転の最上点で指針を一瞬停止(ピークホールド)させることで、素早い指針の動きでありながらも視認性の高いタコメーターとしています。

液晶集中型各種ウォーニングディスプレイ
 ディスプレイ機能は、常時表示の「燃料残量表示」、切り換え式の「時計表示」、「水温表示」、またウォーニングとして「水温警告」、「油圧警告」を設定しました。
 「水温警告」、「油圧警告」については、水温および油圧の異常時に警告灯の点灯と同時に警告内容を液晶に点灯表示します。これによって、ライダーが走行に必要な情報を瞬時に読み取ることを可能としました。


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