パワーユニットは、'97年にデビューしたX4に搭載し、好評の水冷・4サイクル・直列4気筒・DOHC・1,284・をベースに、〔PROJECT
BIG-1〕のコンセプトである「太い走りの感動」を具現化すべく、各部のセッティングを変更しました。
出力特性の味付けにおいては、X4で実現した極太トルクに加え、直列4気筒ならではの「伸び感のあるパワーフィール」および、大排気量ならではの「低回転域でのゴリゴリと小気味良い加速感」を実現することを目標に開発を進めました。
具体的には、最大出力発生回転数をX4の6,500rpmから7,500rpmに約1,000rpm引き上げ、高回転化を図るとともに、トルクを意図的に落とし(図A部)、トルクの立ち上がりを際立たせることで、直列4気筒エンジンらしい伸び感のある出力特性を実現しました。
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出力特性比較
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さらに、下記の3項目をポイントに開発を行いました。
1.
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バルブタイミングのインレットクローズタイミングを5゜遅角化することによって、高回転域での充填効率を向上 |
2.
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変更したバルブタイミングとのマッチングを図るため、 吸入管長を約50mm短縮 |
3.
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A部のトルク特性の変更にともなって、エキゾーストパイプ長を約185mm短縮 |
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バルブタイミング比較
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