CB1000 - 1992.11

CB1000
CB1000
 
フレーム/外装パーツ

 フレーム形状の決定にあたっては、セクシーかつワイルドなプロポーションとするため、体感的、視覚的な設計が行われ、さらに他の機能部品との協調を図ることによってモーターサイクルの持つ“自然な美しさ”を表現しました。
 その結果、丸型断面鋼管のφ35mmの大径ダウンチューブとφ28.6mmの構成からなるダブルクレードル・タイプを採用し、さらにコンピュータ解析によって、しなやかさと充分な剛性を高次元でバランスさせ、ダイナミックな走りにも応えられるものとしました。
 また、エンジンマウントには、高強度のアルミ押し出し材に切削加工を施したエンジンマウントプレートを採用しました。

フレーム/外装パーツ

 外装デザインで最も力の注がれたフューエルタンクのカタチは、ビッグバイクならではの美しさを表現するために“力を抜いた強靭な筋肉”をイメージし、周囲の部品群を威圧することなく、内に秘めた十分な力と存在感をアピールできるものとしています。同時にそれは、時に優しい顔を持ち、人に安らぎを与えられるだけの包容力を秘めたカタチを目指して造形しました。
 このタンク形状は、堂々たる存在感を追求したデザインワークの結果、タンク容量は23.0Lとなり、ロングツーリングに十分対応するとともに、「CB1000 SUPER FOUR」を象徴するスタイリング上の重要なアクセントになっています。

 その力強いデザインのタンク形状に、さらに勢いをつけるアイテムがリアカウルとサイドカバーです。そして「CB1000 SUPER FOUR」のリアカウルは躍動感を表現するために、跳ね上がり気味のフォルムとしました。それは、どのようなスピードで走行していても感じることのできる躍動感であり、タンクの力強さにふさわしい完結された余韻でもあります。
 そして、リアカウルに包まれるテールライトは、117.0cm2の大型灯火面を持つ2灯式タイプを採用することにより、後続車からの被視認性を高めるとともに迫力のリアビューを演出しています。
 サイドカバーは、タンク、リアカウルに比べてプレーンな面構成とし、各部のボリュームを強調させながらも、緊張感で全身を引締め、他のアイテムやパーツ類の主張を一体化し、マシン全体としてのセクシー&ワイルドなフォルムを印象づける大きな役割を果たしています。

 メーターは、車格にふさわしく、スピードメーター、タコメーターともにφ96mmの大型タイプを採用し、その中央に水温計をレイアウトした3眼タイプとしました。また、両メーターには質感のあるステンレスリングを装着することにより、フラッグシップマシンとしての個性を主張しています。

メーター




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