HONDA The Power of Dreams
HONDA The Power of Dreams
プレスインフォメーション
ホンダ 新安全技術の研究
- 2000.05
第二世代歩行者ダミーの開発と同時に
歩行者の衝突シミュレーションも進化しています。
これまでの15個の楕円と14個の関節で構成された近似モデルからさらに進化。
FEM (有限要素法)によってダミー形状を忠実にモデル化しました。これにより、従来の挙動評価だけでなく、ダミー傷害値が計測可能。車体形状や荷重特性評価が行え、ダミー衝突実験のシミュレーション精度も向上します。
【歩行者ダミーFEM モデルの進化】
FEM:有限要素法。連続体を多くの有限の大きさを持つ要素に細分割し、要素特性を組み立てて全体の系を解析する(Finite Element Method )
【歩行者ダミーFEM モデルシミュレーション】
さらに、人体脚部評価モデルで脚部傷害をより詳細に研究。
特に傷害の多い脚部については、人体の骨格までを人体脚部評価モデルで再現。歩行者の脚部傷害をより詳細に解析できるようになります。ダミー衝突実験を補完する研究を行い、より効果的な歩行者傷害軽減技術の研究を可能とします。
【人体脚部評価モデルシミュレーション】
リアルワールドにおけるさらなる安全をめざし
たゆまない努力を続けていきます。
事故実態の調査に基づいた1995年のASVそして本年のASV-2と進化させてきた予防安全における長期安全研究も、商品化をめざした開発段階に入りました。
一方、現実に対応する衝突安全研究は、これまでも取り組んでいたテーマですが、まだまだ解決すべき課題を含んでおります。
屋内型 全方位衝突実験施設は、リアルワールドに即した衝突安全研究を加速させるうえで大変重要な意味を持っています。ホンダは、この施設をフルに活用し、まだ第一歩を歩み始めたばかりのリアルワールドの衝突安全研究を今後積極的に推進します。
またホンダは、i-SRSエアバッグシステムの普及やISO FIXのチャイルドシートの研究も推進。
「人間尊重」の理念に基づき、さまざまな状況が想定されるリアルワールドにおいてさらなる安全の提供をめざし、今後よりいっそうの努力を続けていきます。
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