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| 高剛性ボディ/世界最高水準の衝突安全性能
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前面フルラップ衝突55km/hの対応 |
前面フルラップ衝突は、衝突時の運動エネルギーが左右のフロントサイドメンバーから入力するため、キャビンに発生する反力の合計値が大きくなります。そのため、車体の減速度が大きくなり乗員の傷害値に厳しい結果をおよぼします。したがって、乗員傷害の低減が大きなテーマとなります。
S2000は、FRビハインドアクスル・レイアウトによって生み出されたボディ前部のクラッシャブルゾーンを最大限有効に活用し、車両の運動エネルギーの大半を吸収することで、乗員の受ける衝撃(G)を軽減する構造としました。
具体的には、フロントサイドメンバーをテーパー状にストレート化。これにより、衝突時に一気に座屈せず、蛇腹状に圧壊させる設計とし、さらにサイドメンバーの断面をダブルデッカー状〈日の字〉とすることで単純箱断面の場合より約40%エネルギー吸収性を向上させました。
こうした構造と、3点式ロードリミッター付プリテンショナーELRシートベルト、両席SRSエアバッグシステムの採用などにより、前面フルラップ衝突55km/hにおける乗員傷害の軽減を高いレベルで実現しました。 |
図5. | フロントサイドメンバーのダブルデッカー状断面 | |

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