ハイXボーンフレーム構造は、ボディ構造中立軸が低い位置に移動してしまう、従来のオープンボディの普遍的課題を解決する画期的なボディ構造技術です。 オープンボディは、クローズドボディの骨格をベースに開発を行うこともあり、低い位置にあるサイドシルやフロアフレームなどの補強を中心とした剛性対策を行っていました。そのため、いくら補強を行っても、ボディ構造中立軸を高い位置に戻しにくく、結果として大幅な重量増を招きながら、クローズドボディより低い剛性しか確保できないのが現状でした。
新開発のハイXボーンフレーム構造は、フロアトンネルをメインフレームとして活用することに着目し、ボディ構造中立軸を高い位置に設定する新たな骨格構造です。フロアトンネル上部に閉じた強固な断面を持たせた上で、前後のサイドメンバーの高さまで引き上げ、これを水平につなぐX型の新構造をとりました。
これにより、クローズドボディ同様の、全長にわたりほぼ一定の高さのボディ構造中立軸を確保。補強ではなく、骨格構造によって剛性を高められることから、クローズドボディ同等の重量効率でクローズドボディ同等以上の剛性と衝突安全性を確保しました。
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| 低い位置にあった従来のオープンボディ構造中立軸を、ハイXボーンフレーム構造とすることでフロントサイドメンバーの位置に近づけることができ、ボディ剛性、衝突安全性をクローズドボディ同等以上に高められました。
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ボディ構造中立軸とは 構造断面の中心点を仮定し、それをつなぎ合わせていった軸のことです。
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