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| 新開発6速マニュアルトランスミッション
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ダイレクト感の向上、振動の低減 |
ダイレクトチェンジ機構は、FRトランスミッションで採用されていますが、S2000は、細部にわたるこだわりでトップレベルのダイレクト感を実現しています。
新開発6速シフトチェンジユニットを、トランスミッションケースに直接支持する設計を採用。ベースとなるシフトユニットまわりの剛性を高め、優れたダイレクト感を実現しています。シフトロッドもリンクを減らし剛性感を高めるとともに、荷重効率を高め、シフト荷重低減に寄与しています。
直接支持によるダイレクトチェンジ構造は、シフトノブへ伝わるパワープラント振動を低減することで可能となった技術です。 パワープラント振動低減のために、トランスミッションケースの振動モードを解析したところ、エンジンに接する「前部」の高剛性化により、上下振動を効果的に低減できることがわかりました。さらに、上下振動の節をトランスミッションマウント近くに設定するために、「後部」の剛性を最適化し、9,000rpmの高回転時でも、パワープラント振動を効果的に低減することができました。
そのため、ラバーフローティング構造のシフトノブは、振動に煩わされることなくシフトリンケージの剛性感を集中的にチューニングすることができました。また、変速時のしっかりとしたフィーリング実現のために、セレクトリターンスプリングの低バネ化、インターロックのディテント荷重特性の改善、6速マニュアルトランスミッションとしてのシフトゲートの最適化など徹底したこだわりで、良好なフィーリングを実現しました。
さらに、FRビハインドアクスル・レイアウトによってプロペラシャフトが短くなったことを活かし、プロペラシャフトの中央のベアリングサポートを排除しワンピース化。シャフト内へのペーパーダンパ−封入とあわせて、高速時のフロア振動を低減します。 |
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