オデッセイは、全タイプにローホールド機構付7ポジション電子制御4速オートマチックを搭載。ホンダ独創の知能的な変速スケジューリングシステムPROSMATEC(Type
II)を採用しました。このシステムは、D4、D3レンジでの走行において、スロットル開度やエンジン回転数、車速などをコンピュータが判断し、一部にファジー理論を応用して最適なシフト制御を行ないます。さらにオデッセイでは、登坂路におけるファジー制御の適用範囲を従来までの3速-4速から、2速領域まで拡大。大勢が乗車した場合でも、よりスムーズで人間の感覚に近いシフトフィーリングを実現しています。
登坂路を走行した場合には、ファジー制御によって変速ポイントを3速、あるいは2速走行領域まで連続的に変化させ、勾配の変化に応じた最適なシフトを選択。不本意な自動変速を防ぎ、乗員の多い場合でもパワフルでスムーズな走行を実現しています。
降坂路では、車速やブレーキ操作などから、3速、さらに2速までシフトダウン。減速ロックアップとの組み合わせにより、軽いエンジンブレーキ効果を発揮し、スムーズで安心感のある降坂走行を可能にします。
50km/h以上からの減速時に、4速で走行している場合は早めに3速ヘシフトダウン。軽いエンジンブレーキ効果が得られるとともに、ストレスのない再加速を可能にします。コーナーや市街地走行で減速・最加速に有効です。
変速時にエンジンの点火タイミングを一瞬遅らせて発生トルクを抑えるリタード制御や、電子制御データを最適化し、変速ショックの少ない高品位なオートマチックを実現しました。
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新開発、コラムシフト式オートマチックセレクトレバーシステム。 |
オートマチックセレクトレバーをコラム式にするために、構成パーツを集約して小型化を図りました。また、コラムユニットの適所に樹脂部材を採用し、セレクトレバーの遊びを抑えて騒音を低減しながら、軽量化も達成。さらに、ATミッションディテントにベアリングを採用するとともに、ATワイヤーにフリクションの少ないライナー材を用いることで、チェンジ荷重を下げ、良好な操作フィーリングをもたらしています。
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Photo:Lタイプ SRSエアバッグシステムはメーカーオプション |
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