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サーキットでの速さを求めるために、非対称パターンの専用ハイグリップタイヤを開発しあわせてロール剛性を高め、限界性能と応答レスポンスのレベルアップによりコーナリングスピードを向上。そのなかで、「空力操安」による高速でのスタビリティの向上を中・低速に活かし、アンダーステアを低減。フロントの回頭性を高めるコントローラブルなセッティングを追求しました。また、速さの向上にあわせ、ブレーキの効きを高め、サーキットでの耐フェード性を追求。 ABSも専用にセッティング。高速からのハードブレーキング時に安定した特性を実現しました。 |
高速域のスタビリティを活かし、 低速コーナーでの高い旋回性能を実現。 |
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マイナスリフトの導入によって高速域のスタビリティが向上したことにより、新NSX-Rは、旋回性能を高めるよりハードなサスペンションセッティングで高次元の走りを追求することが可能となりました。 サスペンション全体としては、コーナリング限界を高めてハンドリングレスポンスを向上させるロール剛性強化に着手。具体的には、スプリングの強化、スプリング材質進化による軽量化、ダンパー減衰力アップ、スタビライザーの強化、ダンパーマウントやリアのコントロールアームなどブッシュ類の硬度をアップ。切れのよい、俊敏な走りを実現しました。また、スタビライザーのホルダーブッシュを、自己潤滑タイプのゴムとすることで、従来より硬度を高めることが可能となりスタビライザーの効率アップを図っています。 フロントはリアに比べて相対的に接地性を高めるセッティングを実施。弱アンダーステアの特性を実現することで、タイトコーナーでのコーナリング性能を向上。空力操安による優れた高速走行性とあわせ、全域でサーキットの速さを追求しました。 コーナリングパワーを高めるマイナスリフトセッティングにあわせ、専用荷重設定のプリロード型LSDを採用。トラクションの向上を実現しました。ボディ強化は、前後へのタワーバーの適用で行い、フロントが初代NSX-Rと同様であるのに対し、リアは初代NSX-Rより強化(t1.0mm→t2.3mm)し、リアのロール剛性アップに寄与させています。また、ダンパーはハードなセッティングを行いながらも、極低速の微少入力時の減衰にも着目。細かな振動をよりスムーズに抑えるようチューニング。ダンパー内のピストンを1本1本研摩する工程を追加し、寸法精度を高めることで減衰力のばらつきを減少させ、さらなる性能向上を図りました。 |
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●主なサスペンション諸元比較 |
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サーキットでの圧倒的な速さに挑んだ専用タイヤ。 極限の軽量化に挑戦した専用アルミ鍛造ホイール。 |
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コーナリングスピードのさらなる向上を目的に、大幅なグリップアップを狙い、非対称のトレッドパターンを採用したPOTENZA RE070の専用スペックを開発しました。 サーキットでの速さと一般道での確かな走りを確保する新NSX-Rのコンセプトにもとづき、性能を研ぎ澄ますために非対称パターンを採用。幅広いストレートグルーブと内側のトレッドで十分な溝ボリュームを取り、ウェット性能を確保。コーナリングで荷重のかかる外側は、ブロックを大きくし接地面剛性をアップ。ハイグリップコンパウンドの採用とあわせ、大幅なグリップアップを図りました。また、摩耗特性も向上。サーキットでラップを重ねても熱ダレしにくい優れた耐久性を実現。さらにサーキットの走り込みにより、サスペンションチューニングとあわせ、前後グリップバランスの調整など、繊細な領域まで研ぎ澄ます開発を行いました。 BBS(ワシマイヤー社)と共同開発したアルミ鍛造ホイールは、強度を維持しながらホイールの各部を削り込み、徹底した軽量化により走りに貢献しています。 |
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スリット入りディスク、強化パッド、マスターパワー、 ABSに至るまでブレーキを徹底チューニング。 |
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サーキットのタイムアップの重要な要素となるブレーキは、スポーツ走行に耐えられるよう高温時のμと耐フェード性を大幅に向上。サーキットでの安心感を高め、よりレベルの高い走りを実現させています。 そのために、メタル成分とカーボンファイバーの配合を最適化し、ブレーキングを繰り返し高温になった時の性能アップを図ったパッドを新開発。また、ディスクに入れた、表裏あわせて12本のスリットによるパッド摺動面のクリーン化、パッド摩耗粉の排出などにより主に耐フェード性を向上。あらゆる位相でパッドとスリットが接するようスリットの本数と角度を設定。また、ディスクの裏側と表側で位相を30°ずらし、スリットによる制動力の変動を相殺しています。 マスターパワーは、バルブボディ径を上げレスポンスを向上させるとともに、アシストレシオをアップさせリニアリティを向上させています。 ABSは、ハードサスペンションにより接地性が変化した場合でも、高レスポンスで制御する専用セッティングとし、あらゆる路面において高い制動効率を得ています。また、パッド摩耗粉もホイールに固着しにくいものにするなどの改善も行っています。 |
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