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NSX-R FACT BOOK
NSX-R 2002.5.23

開発にあたって

NSXは、新しい価値をもつスポーツカーとして1990年に誕生しました。
大排気量から小排気量まで幅広いスポーツカーカテゴリーのなかで、
あえて3リッター級のミドルウエイトクラスを選択したのも、またオールアルミボディ、
自然吸気エンジンなどにこだわったことも、この「新しい価値を創造したい」という
思いがあったからです。そして、排出ガス性能など時代の要求にいちはやく応えたのも、
すべてはこの原点となる考えがあったからに他なりません。

そのNSXが2001年、新たな進化を果たしました。
空力スタイリング、タイヤサイズアップなどを行い、さらなる速さと楽しさを実現。
この進化により、我々NSX開発チームに息吹きのような新たな志が芽をふきました。
初代NSX-R誕生から10年。あの、未踏の山頂に挑むような、熱い気持ちがほとばしる
「タイプR」開発への意欲が再び湧き上がってきたのです。

「タイプR」の役割は、ロードカーとして、スポーツドライビングを愛するドライバーへ
あらゆるサーキットにおける「究極の速さと、操る楽しさ」を提供することにあります。
今度の「タイプR」の開発でめざしたのは、新しい空力技術を用い、
今までとレベルの違う、高い「安定性」と「コントロール性」の実現です。
それにより、低速から高速まで、幅広く奥の深い「速さと楽しさ」を獲得しました。
膨大な時間と情熱を注ぎ込み、スポイラーの角度、スタビライザーの径、
サスペンションブッシュの硬度ひとつを変えただけでも「タイプRではなくなる」と言えるほど、
スポーツカーとしての“純度”と“バランス”を研ぎ澄ましたのです。
人とクルマの距離を近づけ、濃密な対話を楽しみながら、厚い信頼感のもとに
圧倒的な速さを引き出せるクルマとなりました。その奥深き性能を
一番感じていただける“サーキット”において、堪能いただければ幸甚です。


開発責任者 上原 繁


【うえはら しげる】
(株)本田技術研究所 上席研究員
1971年、(株)本田技術研究所入社
入社以来、操縦安定性の研究に携わる。1985年から
ミッドシップリサーチプロジェクトのLPLとなる。
1990年にLPLとしてNSXを誕生させ、S2000の
LPLもつとめるなど、Hondaのスポーツカー開発に携わる。



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