VIGOR - 1981.09

VIGOR
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新星ビガーの静粛性

65dB(A)の極めて静かな室内。国産車トップクラスです。
 ホンダ車はすぐれた静粛性を実現し、高い評価をいただいてまいりました。この新星ビガーでもホンダの静粛技術をフルに活用して、国産車中トップクラスの65dB(A)
(室内中央騒音値100km/h走行時・5速=当社値)という画期的な成果をあげました。


3重ドアシール
●3重ドアシール

 

静粛性



ボディ構造による防音対策
軽量高剛性ボディの開発、軽量高剛性シリンダーブロックのエンジン開発によりベーシックな防音対策を図りました。
3重ドアシール。外部音の侵入を防ぎ同時に高速走行時の風切音を抑制します。サルーンとハッチバックに。
溶着メルシートおよび吸音性に優れたトーボードインシュレーターを採用。
曲面のフロントフロア、サイドフレームとサイドシル接合のアウトリガー新設、フロアクロスとフロアレインフォースの適正剛性確保、ダッシュアッパー、サイドメンバーの断面係数大幅向上による剛性確保などによって室内こもり音、およびフロア振動の大幅な低減を図りました。
ワイパーモーター作動音の室内への透過を低減するため、ワイパーモーターをエンジンルーム内に移しました。
ダッシュボードの電気系配線、配管貫通口の処理を徹底するとともに、インパネアンダーカバー(サルーンMGを除く)も設置して騒音侵入を防いでいます。

エンジン振動・騒音対策
振動を発生源で抑えるため、8ウェイトバランサーを採用。
二重クッションによる振動低減とロードノイズ低減のため、サブフレームラバーマウント方式を採用しました。

 

サブフレームラバーマウント方式

●サブフレームの振動を低減するため、ダイナミックダンパーを新設しました。

ダイナミックダンパー
 

●ドライブシャフトの振動を低減するため中空シャフトを採用しました。

中空シャフト
 

電動冷却L/Dファンの採用によりさらに静粛性を向上。
ラジエーターをマウントさせダイナミックダンパーとして使用することにより、車体の振動を大幅に低減しました。

排気音対策
室内へのこもり音を低減するため、レゾネーター付プリチャンバーを採用しました。
排気管の中間にフレキシブルパイプを使用することによって、エンジン振動が車体に伝わるのを大幅に低減しています。
新設計の大型楕円サイレンサーによって加速時や一定走行時に気になる排気音を解消しました。

風切音対策
フラッシュサーフェスボディ接着フロントウインドウ、サルーンでは接着リアウインドウ、薄型ドアハンドルなど凹凸を極力なくした形状により、風切音、風洩音を抑制しました。
空力特性を追求したフェンダーミラーを採用し空気抵抗と風切音低減を図りました。
このほかドア・オープニングシールの追加、ドリップ効果をもたせたフロントピラー、ドアガラスのシール性を向上させたランチャンネルなどによって、風切音・風洩音の低減を徹底させています。
リアウインドウプリントアンテナの採用。(サルーンME-R)

 

接着ウインドウ断面図
●接着ウインドウ断面図






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