VIGOR - 1981.09

VIGOR
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新星ビガーのサスペンション(2)FF新時代の足まわり(三次元リアダンパーなど)

ホンダ式サスペンションの特長。


フロント
<フロント>
リア
<リア>


FF14年間、600万台の生産実績
 ホンダは14年前、いち早くホンダ独自のFF、ストラット方式四輪独立懸架を採用いたしました。その間、世界の人々に愛用され、600万台の生産実績に裏打ちされた高い信頼をいただいてまいりました。ホンダは、新星ビガーの開発に際して、その信頼あるホンダ独自のFF機構をさらに熟成させながら、新開発の三次元ダンパー、2P・4Wオートレベリングサスペンションなどを加え新しい一つのFF車のあるべき姿を提案いたします。

ホンダ伝統のストラット方式四輪独立懸架

リア・サスペンションのコンプライアンス機能を確保し、走行フィーリングをなめらかにしています。

リア・サスペンションにロングロアアームを採用し、コンプライアンス機能を高めるとともに、ロードノイズの低減化を図りました。

フロント・リアサスペンション共にオフセットスプリング方式を採用し、さらにダンパー自体の改良により軸摩擦を低減し乗り心地を向上させました。
これらの成熟した機構に、さらに3つの新機構が加わったことにより、新星ビガーの乗り心地はまさしくひと次元高いものとなりました。

2P・4Wオートレベリングサスペンション(車高を一定に保つことができる。2段階車高調整)。

三次元リアダンパー(小さな振動も大きな振動も吸収)。

ハッチバックでは前後にスタビライザーを備え、コーナリング性能を高めシャープなフットワークを実現しました。

フロントサスペンション
 路面変化の影響を受けにくく耐久性にもすぐれたマクファーソン式独立懸架をさらに熟成させました。
 すなわち、

ハンドリングの応答特性を向上させる低ロールセンターの採用。

スタビライザーをリンク支持し独立させてコンプライアンス特性を改善。

スプリングオフセットの採用。

ネガティブオフセットジオメトリーを採用
 などです。

リアサスペンション
 新星ビガー・リアサスペンションの最大の特長は、「長いロアアームとそのオフセット」にあります。

(1)

ロングロアアームのメリット

ロードノイズ等の低減化ができる。

直進安定性が向上する。

コンプライアンスをより付加できるので乗り心地がよくなる。

操縦性が向上する。

(2)

ロアアーム・オフセットのメリット
  ロアアームをタイヤ中心からやや後方にオフセットしました。この結果

コーナリング時のトー変化を少なくし走行安定性を向上。

直進性をさらに向上。




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