STEP WGN FACT BOOK
STEP WGN
クォリティ・パフォーマンス〈パワートレイン〉
Quality PERFORMANCE | クォリティ・パフォーマンス〈パワートレイン〉
 
変速ショックのないスムーズな走り。スポーティな変速操作も楽しめる、CVT+7スピードモード。(24Z FF)
24ZのFFには、トルクコンバーターによる力強い食い付き感のある発進特性と、CVT(無段変速機)ならではの変速ショックのないなめらかな加速特性により、全域にわたってハイレスポンスな走りを実現する、トルクコンバーター付CVTを採用しました。さまざまな走行シーンでドライバーの感覚にフィットする高知能な変速制御に加え、TCSやDBW、IHCCなどとの協調により、よりスムーズな走行フィールを獲得しています。さらに、ステアリングホイールにパドルシフトを備え、マニュアル感覚のシフト操作が楽しめる7スピードモードのほか、より高めのエンジン回転数を保ちスポーティな走りを演出するSモードも装備。上質な走りと操る楽しさをともに獲得しています。

Photo:24Z(FF)
Photo:24Z(FF)
[トルクコンバーターにより、力強い発進加速を実現]
CVTの発進機構としてトルクコンバーターを採用。トルクコンバーター自体が持つトルク増幅効果によって、スムーズで力強い発進加速を実現。これにより駆動力が鋭く立ち上がり、その後はCVTならではのなめらかで伸びのある加速を発揮します。また、発進時以外のほぼ全域でのロックアップが可能なため低燃費化にも貢献。適度なクリープ力も確保しています。

[TCS、DBW、IHCCなどとの協調により、走行フィールを向上]

TCS作動中には、TCSとDBWによるスロットル制御に加え、CVTのレシオを最適に制御。すべりやすい路面での発進、加速フィールを向上しています。IHCC作動中にもCVTのレシオを状況に応じて制御し、登坂路や降坂路でもスムーズに前走車に追従できます。

[パドルシフトでマニュアル感覚のシフトチェンジも楽しめる7スピードモード]
積極的に走りを楽しめる7スピードモードを装備。さらに、ステアリングホイールから手を放さずにシフト操作が行えるパドルシフトを備え、よりスポーティなマニュアル感覚の変速操作が行えます。
Photo:24Z(FF)
Photo:24Z(FF)
加速性能や燃費性能を向上し、エンジンの特性をフルに引き出す、5速オートマチックトランスミッション(24Z 4WD)/4速オートマチックトランスミッション(B、G)
エンジンの特性をフルに活かし、力強い加速と低燃費を同時に実現する5速および4速のオートマチックトランスミッションを採用しました。低フリクションクラッチや高効率・超薄型トルクコンバーター、複列式アイドルギアなどの採用により、高効率・コンパクト化を実現。リニアソレノイドによるダイレクト制御に加え、DBWとの協調制御によってリニアなレスポンスと変速ショックの少ないスムーズな加速を両立しています。また、主にエンジンブレーキを必要とする際に、1速から3速までの自動変速に固定できるD3スイッチを備えています。

[ロックアップとフューエルカット領域を拡大し、実用燃費を向上]
変速制御をきめ細かく行うことによりロックアップ領域を大幅に拡大し、トルクコンバーターのすべりによるエネルギーロスを最小限に抑制。また、減速時にはエアコンとの協調制御によりエンジン負荷を低減し、ロックアップを長く継続することで、より低回転域までのフューエルカットを可能にしました。これらにより実用燃費を向上しています。

[不要な変速を抑え、スポーティな走行を楽しめる、シフトホールド制御(5速オートマチックトランスミッション)
走行状態に応じて知能的なシフト制御を行うプロスマテックを進化させ、ドライバーのシフト感覚により近い制御を行うシフトホールド制御を採用しました。Dポジションでの走行時に、ドライバーのアクセル操作や車速変化などから走行状態を瞬時に判断し、最適に変速制御。特にワインディングなどでのスポーティな走行時には、アクセルのオン/オフによる不要な変速を抑え、充分なエンジンブレーキによる減速やタイムラグのない鋭い加速が得られます。

■シフトホールド制御作動イメージ図シフトホールド制御作動イメージ図

低燃費に大きく貢献するECONモード。
ドライバーの意思によってさらに低燃費な走行を選択できる、ECONモードを全タイプに設定。Dポジション時にインストルメントパネル上のECONモードスイッチを押すと、エンジン、トランスミッション、エアコンが協調しながら燃費が最適になるよう制御し、違和感のない低燃費走行を可能にします。また、CVTではさらに、エンジン回転数を低めに保つ制御によって、燃料消費量を抑えます。

クルマ全体で実用燃費向上を追求。
エンジン単体での低燃費化に加え、トランスミッションやエアコンディショナー、さらには、空力や軽量化などクルマを構成するさまざまな要素において実用燃費向上に取り組みました。
従来モデルの2.0L(FF)車との比較。
すべりやすい路面でも素早い駆動力伝達を行う、カムユニット搭載リアルタイム4WD。
通常はほぼFF状態で走行し、発進・加速時や雪道など走行状況に応じて後輪にも適切な駆動力を配分するHonda独自のリアルタイム4WDシステム。軽量・コンパクト設計で頼もしい走破性と軽快な走り、そして低燃費や静粛性にも優れた特長を活かしながら、後輪へトルクを伝達するデュアルポンプシステムにカムユニットを追加することで、前輪の空転検知能力を大幅に向上。FF←→4WDの切り換えを瞬時に行い、雪道などでの発進性やコーナリングの安定性を飛躍的に高めています。

■カムユニット搭載
 リアルタイム4WD構造図
■カムユニット搭載
 リアルタイム4WD作動イメージ
カムユニット搭載リアルタイム4WD作動イメージ カムユニット搭載 リアルタイム4WD構造図
4WD車でもFF車と同等の低床化を実現。
4WD車はFF車に対し、プロペラシャフトやリアデファレンシャル、ドライブシャフトなど床下に配置する要素が多くなります。ステップワゴンは、燃料タンクやリアサスペンションの形状など4WD車専用の設計を施すことで、FF車同様の低床を実現しています。

4WD車床下構造図



前のページへ 目次へ 次のページへ