QUINT - 1980.02

QUINT
QUINT

走行性能

クイントは、新設計エンジンとサスペンション、ボディを高い次元で調和させ、すぐれた走行性能を生み出しています。

高い動力性能と低燃費———新設計EP型エンジン
すぐれた乗り心地と走破性の追求——— FF機構、4輪ストラット方式独立サスペンション

透視図

A 新設計1600エンジンとトランスミッション

新設計エンジンは、高い動力性能と経済性を実証した新CVCCシステムを、さらに洗練しました。


最高出力90馬力、パワーウエイトレシオ9.6kg/PS(TL)が生みだす軽快でスポーティな走り
最大トルク13.2kg-mがもたらす走りのフレキシビリティ
10モード燃費14.5km/L・60km/h定地走行テスト23km/Lのすぐれた経済性(マニュアル車)
エンジン透視図

■洗練された新CVCCシステム
副燃焼室を燃焼室センター近くに配置し、トーチ孔を多孔化とすることで、火焔をまんべんなく伝播させ、希薄燃焼方式の基本的な燃焼効率のよさを引き出したセンタートーチ型燃焼室
負荷に応じて排気ガス環流量が変る、ホンダ独自の負荷比例型EGR(排気ガス再循環装置)
小型で効率のよいモノリス型酸化触媒装置

以上の3要素を基本とする新CVCCシステムをベースに、センタートーチのレイアウトをさらに理想的にし、EGR率と空燃比を連動して変化させるなど、その特長を一段と引出し、より洗練されたシステムとして、低燃費とドライバビリティのよさを両立させました。
CVCCシステム

■メンテナンス期間、部品のロングライフ化
長期間安定した火花特性をもたらすハイパワー・フルトランジスタ点火方式
エンジンオイル、オイルフィルター交換時期の長期化
エアクリーナーエレメント、Vベルト、オイルフィルターなど、エンジン部品のロングライフ化

■軽快な走りを生み出す最適な変速比設定のトランスミッション
マニュアルミッションは5速。シフト操作は、軽いクラッチ踏力とあいまって節度感のよいシンクロ機構で、なめらかなフィーリングです
オーバードライブ付ホンダマチックを全タイプに設定、高速走行時の静粛性と燃料経済性を高めました

イメージ
オーバードライブ付ホンダマチック
マニュアルミッションは5速


B シャシ

パワフルなエンジン性能をむだなく引き出し、クルマの3要素〈走る、曲る、止まる〉を高い次元でバランスさせました。


●走破性にすぐれたホンダ伝統のFF機構
●スポーティで、かつ快適な乗り心地のサスペンション
●軽い踏力で確かな制動力を発揮するブレーキ
ブレーキ透視図

■サスペンション
ホンダ独自のマックファーソン式4輪ストラットで走破性のすぐれた独立懸架
オフセットスプリングの採用でダンパーフリクション(軸摩擦)を軽減、作動がスムーズになり乗り心地を向上
フロントサスペンションはネガティブオフセット・ジオメトリー方式で、軽く正確なハンドリングと安定性にすぐれたブレーキングをもたらします

サスペンション
サスペンション

リアサスペンションは、ホンダ独自の設計で、ラジアスアームとロアアームで構成
路面からの不快な衝撃、振動をソフトに吸収するコンプライアンス機能の確保
車速応動型パワーステアリングとリアスタビライザーがあいまって機敏な操縦性をもたしています(TE)
制動時のノーズダイブを抑え、安定感ある走りと引き締った乗り心地をもたらすダンパー特性
サスペンション特性とマッチしたスチールラジアルタイヤ155SR13(TS、TE)
斬新なデザインのアルミホイール・5J×13(オプション)
タイヤ

■ステアリング
応答性にすぐれたラック&ピニオン式ステアリング
低速では軽く、速度が増すにつれて適度な重さになるホンダ独自の車速応動型パワーステアリング(TE)

ステアリング
ステアリング

■ブレーキ
踏みはじめから確実な効き味の得られるサーボ機構付(真空倍力装置、6.5インチ)
前輪は耐フェード性にすぐれたディスクブレーキ
キャリパーは、ダストカバーを設け、塩害や泥水などに配慮したコレットタイプ
後輪は、急制動時の早期ロックを防ぐデュアルPCV(プレッシャーコントロールバルブ)とライニングのクリアランスを常に一定に保つオートアジャスト機構付
ブレーキパイプは2系統X字型配管。万一の場合の安全性を高めています

ブレーキ
ブレーキパイプ透視図



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