PRELUDE - 1991.09

PRELUDE
Prelude

CHASSIS

ステアリング操作と車速に応じて、舵角プログラムを判断。
最適の運動特性を発揮します。



低速走行・中高速走行。
それぞれの状況に応じて最良の効果を発揮。

低速走行時
■低速走行時(〜30km/h)
取回し性の向上:小回り性能を向上させるために、後輪舵角は逆位相のプログラムとなり、車速とハンドル舵角に応じてリニアにステアされます。(最大舵角:-6°)この結果、回転半径が小さく、内輪差の少ない、スムーズな取り回しが行えます。

中・高速時
■中・高速時(30km/h〜)
ハンドリング特性の向上:中〜高速走行時は、ステアリングを切り始めた際に、回頭性(ヨーレイト)と安定性を適度にバランスさせるため、小舵角の同位相となります。必要以上の大舵角(アンダーステア状態)となった場合には逆位相となり、アンダーステア傾向を減少させる働きをします。

安定性の向上
安定性の向上:とくに高速走行時には、後輪・舵角は比較的大きな同位相で立ち上がります。ステアリング操作時の横G位相遅れを少なくすることで、車体の横ぶれを減少、高速安定性を向上させます。

回頭性の向上
回頭性の向上:ステアリングが速く切り込まれた場合(舵角速度・大)には、車体の応答性を高めるため、舵角を補正して小さい切れ角とし、回頭性(ヨーレイト)を向上させます。



後輪の舵角をダイレクトかつ高精度に制御するリアステアリング・アクチュエーター。
コンピュータからの電気信号を受けて、リアルタイムに後輪の舵角をコントロールするのが、リアステアリング・アクチュエーターユニット。大型モーターに一体化されたボールねじにより、ダイレクトにリアのステアリングシャフトスクリューを駆動。右ストローク、左ストロークのそれぞれをモーターの回転によって直接制御します。また、フェイルセーフ機構として、リターンスプリングと電磁ダンパーを採用。万一の際には、ECUがモーターの電源をカットし、後輪舵角を強制的にニュートラル位置に戻します。



ハンドリング特性の向上を重視。
高いポテンシャルを余すところなく伝える、205/55 R15 87Vタイヤ+6 1/2JJ×15ホイール

タイヤ
VTECエンジンの高出力にも応え、プレリュードの限界性能をより高く引き上げる、205/55 R15 87Vタイヤを設定。 さらに、スポーツイメージを高める7本スポークタイプの軽量アルミホイールと同時装着としました。(※Si VTECに標準装備。Siに装着車を設定)



操安性と乗り心地の高次元バランス。
俊敏で軽快なフットワーク、195/60 R15 86Hタイヤ+6JJ×15ホイール

タイヤ
高いハンドリング・ポテンシャルと、しなやかで快適な乗り心地のベストバランス。走りの性能をより高いレベルで両立させる195/60 R15 86Hタイヤを設定。フルホイールキャップ付SPホイール(幅広リム)とセットしました。(※Siに標準装備)



VTECエンジンの高出力にも対応。
制動フィーリングを向上させた、前輪ベンチレーテッド・ディスクブレーキを採用。

冷却性能が高く、耐フェード性にすぐれたベンチレーテッドディスクを前輪に装備しました。タンデムマスターパワー採用により、ブレーキフィーリングが大幅に向上し、Si VTECには、その高出力を制御すべく、大径ディスクを装着しました。
ディスクブレーキフロント ディスクブレーキリア



自然で心地よい操舵フィーリングの車速応動型リニアアシスト・パワーステアリング。
新プレリュードのパワーステアリングは、あらゆる車速に対応してパワーアシスト量をきめ細かく連続的にコントロールする、先進のメカニズム。パワステ用オイルポンプに従来のギヤポンプに代えて高効率ベーンポンプを採用し、転舵追従性、油圧応答性をいっそう向上。ダイレクトなハンドリングとシャープなレスポンスを発揮します。
リニアアシスト・パワーステアリング特性グラフ



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