ワインディングロードを熱く走る姿を思い描き、 スポーツドライビングを楽しむ魅力を際立たせた NSX type Sを開発。

エアコンなどの快適装備を搭載したままパフォーマンスを高めたモデルが欲しいという、ユーザーの声を反映して開発。 パワーウエイトレシオ比で10馬力アップに匹敵する約45kgの軽量化、ハーダーサスペンションセッティングなどにより、NSXのパフォーマンスをスープアップ。さらに専用デザインのコクピット&エクステリアアイテムにより独自の演出を施すことでワインディングロードなどにおけるスポーツドライビングの感動をきわめることをめざしました。

ワインディングで感動の走りを実現する、ハードさとしなやかさを両立させた専用のサスペンションチューニング type Sのサスペンションチューニングは、日常的なドライビングコースであるワインディングロードをきわめて爽快に駆け抜けることをテーマに開発。鷹栖テストコース、鈴鹿・筑波サーキットとともに、一般のワインディングを舞台に仕様を煮詰め、最終仕上げはNSXの第二の故郷ともいえる、ニュルブルクリンク旧コースで行いました。 セッティングの方向性は、サスペンション剛性をリアで高めながら、フロントを相対的に柔らかにすること。 限界域まで操舵力が途切れず、確かなステアリングインフォメーションを確保しながら、よりニュートラルなステア特性を示す操作性の高いセッティングをめざしています。前後とも、バネレートやダンパー減衰力を高めるとともに、サスペンション性能を存分に引き出せるようブッシュ類をファインチューニング。さらに車高を10mm低減することとあわせ、高い剛性感が感じられる一方で、しなやかさも損なわない足回りとしました。 快適性などをそのままに約45kgの軽量化を実現 エアコン、オーディオ、シートベルト・プリテンショナーなどの装備を搭載したまま、運動性能向上の重要なポイントとなる軽量化を実施しました。これにより、パワーウエイトレシオ比較で10馬力アップと同等の効果を得ました。

サスペンションセッティングの概要 type S フ ロ ン ト スプリングレート 6.5 スタビライザー φ18.3/厚さ3.0mm ダンパー減衰力 cm/s 0.01 0.05 0.3 伸び/縮み kgf 23/21 75/60 195/150 ダンパーマウントブッシュ kgf/mm 370 リ ア スプリングレート 5.0 スタビライザー φ19.1/厚さ3.0mm ダンパー減衰力 cm/s 0.01 0.05 0.3 伸び/縮み kgf 38/30 92/74 230/170 ダンパーマウントブッシュ kgf/mm 370

type Sの軽量化項目 ('97NSXクーペパワステ装着車対比) ●軽量リアスポイラー −1.7kg ●レカロ社製フルバケットシート −15.5kg ●BBS鍛造アルミホイール −4.0kg ●放電灯ヘッドライト ＋4.8kg ●フォグライト非装着 −1.5kg ●クルーズコントロール非装着 −0.1kg ●電動パワーステアリング非装着 −14.5kg ●SRSエアバッグ非装着 −6.8kg ●TCS非装着 −1.6kg ●その他 −4.1kg 合計 −45.0kg

バネ下重量の軽量化をめざし鍛造アルミホイールをBBSと共同開発 軽量化とレースのノウハウを持つBBSとアルミホイールを共同開発。JWLの基準より厳しい社内基準を満足し、1台当たり4kgもの軽量化を実現する専用デザインの鍛造アルミホイールを開発しました。

type S専用BBSアルミホイール

専用デザインアイテムを採用しスポーツカーとしての魅力を洗練 スポーツカーに乗る高揚感を高めるインテリアは、優雅な2トーンカラーのデザインを設定。さらにMOMO社製本革巻ステアリングホイール、専用デザインの表皮を装着したレカロ社製フルバケットシート。チタン削り出しのシフトノブ、チタン調メッキパネル、軽量フロアマットを採用しました。 エクステリアは、ルーフカラーをボディ同色とした上で、メンテナンスリッドおよびサイドインテークを軽量メッシュグリルとし、チタンカラー仕上げのホンダエンブレム、type Sエンブレムを施しています。また、エンジンルーム内もリデザインし、スポーツカーとしての魅力を高めています。

type S専用MOMO社製 本革巻ステアリングホイール

チタン削り出しシフトノブ、チタン調メッキパネル
軽量メッシュデザインが採用されたメンテナンスリッド		type S専用レカロ社製フルバケットシート