LEGEND - 1990.10

LEGEND
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CONCEPT 3 〔高級・高品質の追求〕
高度な機能性の中に、深い感性美を求めて。

成熟の時代の新しい豊かさをめざして、基本から出発したクルマづくり。
新レジェンドに込められた、数々の革新的アプローチ。しかし、それらは決して最新技術のみを優先させた結果の、未成熟なものであってはなりません。私たちホンダは、真の高性能、真の高級は、確かな品質の裏付けがなければ実現することはできないと考え、さまざまな角度からの研究を重ねて、新レジェンドの開発に反映させました。
まず、高い安全性をはじめ洗練された走りや快適な乗り心地をもたらす基本性能ともいうべきボディを、徹底的に追求しました。その結果、世界各国の厳しい安全基準をクリアする、世界同一仕様の高剛性新骨格ボディを実現。この基本から出発したクルマづくりによって、レジェンドは大きな信頼性を身につけています。
そして私たちはデザインの領域でも、成熟した'90年代にふさわしい新しい豊かさを提案するクルマづくりを試みました。大きな存在感、生き物のような躍動感と同時に、快い緊張感、高質なソリッド感も併せ持ったエクステリアデザイン。また、インテリアデザインにおいては、スポーティで高品位、そして落ち着いた空間づくりをめざし、そこに安全のための機能、高度な情報インテリジェント機能などを融合させました。しかも、最高級素材とされるウォールナットを用いた三次元曲面の本木目コンソール、しなやかな風合いの本革シート(装着車を設定)等、高度な機能性の中に「華」の要素を効果的に盛り込むことで、豊かな趣味性や余裕を表現したいと考えました。

最新技術の中に入念な仕上げを施し、細部に至るまで、高品位を実現しました。
「高品位とは」「高信頼性とは」を、自らに問い続けた新レジェンド。その成果を裏付ける一つの事実として、「仕上げの丁寧さ」が挙げられます。
私たちは、真の高級感とは決してスタイリングやインテリアの目立つ部分にのみに表れるのではなく、一見しただけでは気づかないような細部にも見えてくるものだと考えました。ボディパネル単体や組み付け時の精度を一つ一つ徹底的に追求して、各部品の取り付けの際に生じる段差やすきまを極小化。またスイッチ類のフィーリング、夜間の照明の入念なコントロール、吟味された素材の選定など、五感に満足感を与えてくれるような高品位なクルマづくりをめざしました。その繊細さをカタチにしたのは、ホンダに息づく創造への熱い思い入れ。本当によいモノ、高品質なモノとは、先進さの中にも手づくりのぬくもりが感じられるような、奥深い技術から生まれるものだと、私たちは考えます。

全体イメージ 内装イメージ

ボンネット



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