LEGEND - 1987.02

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FOOTWORK


高性能エンジン、サスを支える
信頼感あふれるブレーキング・システムを開発。

安全性への細心の配慮こそ、高級車に最も求められるべき資質。 その積極安全思想は、A.L.B.(4輪アンチロックブレーキ)標準装備という形で体現されました。 濡れた路面や雪道、凍結路などでの急ブレーキを断続的に踏む、 いわゆるポンピングブレーキをコンピュータ制御によって、格段の精密さで素早く行うA.L.B.。 ホンダはこの高度なブレーキングシステムを日本で初めて4輪に採用。 以来、独自のA.L.B.テクノロジーを磨き続け、高い評価を獲得してきました。 そしていま、レジェンド2doorハードトップにその先進技術を結集し、2.7L V6新エンジンの高い動力性能に呼応しうる高いポテンシャルを秘めた新A.L.B.を、開発しました。

3チャンネル・デジタル制御A.L.B.(4輪アンチロックブレーキ)

モジュレータユニット
モジュレータユニット

3チャンネル制御で、高度なハンドリング性能を実現。
すべてのA.L.B.制御を8ビット・デジタルコンピュータで行い、しかも前輪を左右独立制御とした先進のA.L.B.。それが、3チャンネル・デジタル制御A.L.B.です。前輪は左右独立制御、後輪ローセレクト方式で左右両輪を同時制御する、計3チャンネルでのコントロールを行い、急ブレーキ時のハンドル回避性能を高いレベルで達成。例えば、左右で異なる路面状態での急ブレーキ時にも、良好な操舵フィーリングを実現しています。

A.L.B.


大いなる信頼性をめざした、新A.L.B.です。
フルデジタル制御方式の採用で、きめ細かなコントロールが可能となり、高い信頼性が実現しました。フェールセーフ機構も、いま考えうる最高度のレベル。A.L.B.コントロール用の油圧系は、主ブレーキ系統から独立させており、万一、コントロール系にトラブルが発生しても、主ブレーキは通常の働きを保つシステムです。また、配線のカプラーを2個ずつ用いて、たとえ一方がはずれてもA.L.B.機能を保つなど、細やかな配慮を施し、高いフェールセーフ性を誇っています。


キックバック信号は、よりマイルドな感触に。
A.L.B.の高性能を示す一つに、キックバック信号があります。 ブレーキ・ペダルを踏んだ時に、小刻みな振動=キックバックを感じれば、それはA.L.B.機構が作動している証拠。これは同時に、路面状態が滑りやすいことを、ドライバーに知らせる信号でもあるのです。このA.L.B.ではキックバック信号をマイルドに抑え、良好な操作感覚をもたらしています。


安定した制動力。大径4輪ディスクブレーキを採用。
クォリティの高いブレーキシステムがあればこそ、高速走行にも大いなる余裕が生まれます。2.7L V6新エンジンの圧倒的なパフォーマンスに合わせて、大径ディスクブレーキを、4輪すべてに配しました。前輪には強力で安定した制動力を発揮し、しかも、放熱効果が高い15インチホイール用ベンチレーテッドディスクを採用しました。
フロント・ベンチレーテッドディスクブレーキ
フロント・ベンチレーテッドディスクブレーキ
リア・ディスクブレーキ
リア・ディスクブレーキ



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