LEGEND - 1987.02

LEGEND
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POWER UNIT


高出力・高トルク、そして低燃費のベスト・バランス。
2.7L V型6気筒24バルブ新エンジンを搭載。

エンジンイメージ
総排気量 2,675cm3
最高出力(ネット値) 180PS/6,000rpm
最大トルク(ネット値) 23.0kg-m/4,500rpm
「ネット」とはエンジンを車両搭載状態で測定したものです。「グロス」とはエンジン単体で測定したものです。

感性を快く刺激する、のびやかな力感です。
好評の2.5L V6エンジンをベースに、ボア径アップを行い排気量を増大。2.7Lと余裕ある排気量に最新鋭のハイメカニズムを加え、そこから生まれる高質な動力性能が、かつてない走りの感動領域へと、乗る人を誘います。特にご注目いただきたいのが、発進時から発揮する圧倒的なトルクと全域でのハイレスポンス。新開発の複合可変吸気システムや大口径シングルボア・スロットルボディの採用と相まって、発進・市街地走行から高速走行まで、あらゆる走りのステージで伸びやかな力感を印象づけます。 この高出力・高トルク新エンジンの誕生によって、高級車の走りはまた新たなレベルに到達しました。

1カム・4バルブ方式
1カム・4バルブ方式

高性能をコンパクトに達成。1カム・4バルブ方式。
高性能の達成と同時に、軽量・コンパクト化もホンダV6エンジンの不変のテーマです。そこでホンダは、ボア径に対し最も理想的にバルブ面積が確保でき高い吸・排気効率を生む1気筒4バルブ方式(吸気側2バルブ 排気側2バルブ)を採用した上で、バルブ駆動方式にもスペース効率を追求したユニークな手法を考案しました。それが、1気筒4バルブを1本のカムシャフトで駆動する《1カム・4バルブ》方式です。それぞれのバンクの吸気側バルブはスイングアームを介して、排気側バルブはスイングアーム、プッシュロッド、ロッカーアームを介して駆動されます。また、ハイドロリック・ラッシュ・アジャスターを採用しタペット調整のメンテナンスフリー化を実現。限られたスペースを最大限有効に利用して、高度なメカニズムをコンパクトに設計することができました。


軽量・コンパクトの基本。横置き90°V型レイアウト。
V型エンジンにおいて、そのサイズを決定する大きな要因が前後のバンク角です。ホンダはエンジンの幅と高さ、さらに理論上一次振動が発生しないという最大のメリットを勘案して、バンク角・90°を採用しました。さらに、この方式によるとバンク間のスペースに補機類の配置もしやすく、スペースの効率がさらに向上します。しかも、30°オフセットピン・クランクシャフトの採用により、各気筒の爆発間隔を120°位相の等間隔にするという、ユニークな発想も投入しました。この90°V型レイアウトと驚くほど小型化されたシリンダーヘッドが相まって、優れたコンパクト化を達成。卓越した前方視界と空力フォルムをもたらす低ボンネット、ゆとりある居住空間をもたらすショートノーズの実現に大きく寄与しています。

電子燃料噴射システム、PGM-FI

最適空燃比、最適噴射タイミングを瞬時に算出。
電子燃料噴射システム、PGM-FI。

走行状態に応じて、高精度デジタルコンピュータが最適空燃比を算出し、しかも最適の量と最適のタイミングで燃料を噴射。 ホンダF-1にも搭載されている、ホンダ独創の最先端メカニズムです。高回転域までスムーズに吹き上がるホンダV6の刻々と変化する吸気量に即応。高感度なレスポンスとともに、確かな信頼性と低燃費をもたらしています。



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