この静かさと広さは、
爽快な長距離高速クルージングのために。 |
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Photo:Xi |
あらゆる音に、細心に対応して、
レジェンドは63dB(Aスケール室内中央騒音値 100km/h走行時5速車、当社値)の静粛性。 |
レジェンドは、世界でもトップレベルの優れた静粛性を誇っています。まさに「静かなる高速移動空間」。レジェンドがここまで静粛性にこだわったのは、目に見えないクォリティにこそクルマの深みは表現されるのではないかと考えたからに他なりません。そして、この優れたデータを生んだのは、数々の高水準静粛設計。V6エンジンの採用、ボディのフラッシュサーフェス化、ボディ剛性の向上…。さらに、ボンネットや室内に大量に使用されたインシュレーター(遮音材)や3重・4重構造のドアシールです。また、微振動を発生しがちな部分についてもサンドイッチ・メルシートで振動遮断をより確実にするなど、動力音・走行音・作動音のすべてに細かく対応し、第一級のサイレントゾーンが誕生しました。
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3重・4重構造のドアシール各部の断面図 |
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(A)フロントピラー部 |
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(B)ルーフサイド部 |
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(C)センターピラー部 |
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(E) |
ドアインナーシール部
(ボディフランジ側) |
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長距離高速クルージング・キャビンとはどうあるべきか。
レジェンドは考えました。 |
ロングホイールベース、ワイドトレッドが生んだ大きなゆとり。十分なヘッドクリアランス。申し分のない広さを確保したキャビンは、インテリアの素材、デザインにも吟味を重ね、乗る人の感性を満足させる高品位感を漂わせています。乗る人を包み込むような心理的安心感あふれるインテグラル内装で、長距離高速クルージングはさらに快適。インストルメントパネル、ドアライニングは、それぞれ革の質感で統一しました。また、ルーフまわりは従来にない構造。合わせ部分のガーニッシュ類をなくし、合わせラインの少ないすっきりとしたデザインとしています。ルーフライニング、ピラーライニングの素材はトリコット(Gi、Xi)を使用。あたたかさのある風合いをかもし出し、広さ感も生んでいます。室内色はベルトラインから上には広がりを感じさせる明るいカラーを、下には落ち着いた深みのあるカラーを配し、全体にシックな印象としています。華美を超えた洗練感にこそ、レジェンドの真髄が見えると言えましょう。 |
三層圧空成形。 |
インストルメントパネルとドアライニングを一体形状デザインとするために、「三層圧空成形」と呼ばれる新製造技術を採用しました。これはPVC表皮、ポリエチレンフォーム、ポリプロピレン基材を三層にラミネートした材料を圧空成形するものです。インストルメントパネルと同一表面状態をドアライニングに実現。肌ざわり感もよく、クォリティの一体感を得ることができました。 |
使いやすい下見切りの大容量トランク。 |
トランクの容量も、高性能車に求められる大切な要件です。FFならではのメリットを生かして、レジェンドは奥行き、深さ、幅ともにたっぷりなトランクルームを用意。ロングツアラーとして求められる資格を、このユーティリティで満たしています。容量は470L(VDA方式によるホンダ測定値)。開口部はバンパーの真上から大きく開く下見切り構造。重い荷物の出し入れを容易にしています。さらに、トランクルームの床面およびサイド部にまでカーペットを内張り。車室内並みのクォリティを実現。また、カーペット素材には、遮音材としての効果も兼ねた、ニードルパンチベロア表皮のフェルト成形材を使用しています。 |
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Photo:Xi |
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クォリティの違いは、この快適性にあります。 エアコンを全車に標準装備。 |
Photo:Xi |
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レジェンドはエアコンを標準装備。しかし、これは単に贅沢な装備を誇るためではありません。長距離クルージング・カーで、しかも広いキャビン。そこに求められるのは空調システムのクォリティだと、レジェンドは考えたからです。静かさ、風向き、風量などを、クルマの設計時点から一体となって考慮することがいかに重要であるかを実証しました。しかも、フルオート・エアコンシステムを採用(Gi Xi)。マイクロコンピュータが、室内温度の変化、日射量などをチェックし、最適な温度を保ちます。また、レジェンドは快適なラム圧ベンチレーションシステムを左右両側に配し、従来にない大流量のベンチレーションを実現しました。また、不快なブロア騒音を抑える工夫も施されています。エアコンシステムはヒーターブロア、エバポレーター、ヒーターコア等の空気通路をできる限りストレートなレイアウトとし、ダクトの拡大/スムーズ化により大風量でしかも騒音の低いシステムとしました。そして、全車種にクールベントシステムを装備。ヒーターやデフロスターを使って暖房をしながら顔に涼風を当てたい時なども簡単です。また、サイドデミスターの風路は、独立回路式として大風量に。寒冷地でもサイドの視界確保に効果的です。また、吹き出し口には、風向調整レバーを設けました。 |
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